映画マニア、管理人です!
『ペンギン・ハイウェイ』といえば、「有頂天家族」や「夜は短し歩けよ乙女」で有名な作家・森見登美彦の人気小説ですよね。
数多くの作品の中で、ファンからは”最高傑作”とも呼ばれる『ペンギンハイウェイ』。
原作小説は2010年に”第31回 日本SF大賞”を受賞しています。
今回はアニメーション作品として映画化されるようですよ。
そこで、原作を元にネタバレやあらすじ、結末やタイトルの意味を考察してみたので紹介します。
Contents
映画『ペンギン・ハイウェイ』(実写)ってどんな映画?あらすじ
映画『ペンギン・ハイウェイ』は、森見登美彦作の小説「ペンギン・ハイウェイ」を原作としたアニメーション作品。
アニメーション制作は”スタジオコロリド”が担当しており、キャラクターデザインを担当する新井陽次郎はスタジオジブリ出身。
映画「借りぐらしのアリエッティ」制作にもアニメーターとして参加していました。
予告動画がこちら
あらすじ
ちょっと生意気な小学4年生の”アオヤマ君”と、そんなアオヤマ君を可愛がっている歯科医院の”お姉さん”。
ある日アオヤマ君の住む、海のない住宅地にペンギンが現れた。ペンギン達はどこから来て、どこへ消えていったのか…アオヤマ君はペンギンの謎を解く研究をはじめる。
そんなとき、”お姉さん”が投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。
アオヤマ君
ちょっと生意気な小学4年生。
日々たくさんの研究をしている。
声優には初挑戦の北香那さんが採用されています。
どちらかちうとお姉さん役っぽいけどね!
期待できそう!
北香那ちゃん髪型変えて可愛い過ぎる‼︎#北香那 pic.twitter.com/0IHTJEMdDz
— 冴。 (@choro910303) June 30, 2018
いや、可愛すぎる。
声優じゃなくて演技をみたいですね。
お姉さん
歯科医院の謎多きお姉さん。
アオヤマくんに”謎”を与える。
ペンギンが出現する謎にも関係している。
映画『ペンギン・ハイウェイ』(実写)のネタバレ!
アオヤマ君が”お姉さん”と”ペンギン”の謎について研究を始める事からストーリーは動き出します。お姉さんはアオヤマ君に「謎を解いて」と言葉を掛ける。
お姉さんの家に遊びに行ったり、お姉さんと海辺のカフェで共にチェスをしたり…。
アオヤマ君はお姉さんに恋をするのですが、それが恋心だとはまだ気付かず、論理的・哲学的に理解しようとします。
ペンギンの出現以外にも町では不思議なことが起こり、アオヤマ君のクラスメイトが謎の球体”海”を見つける。
“ペンギン”、”海”、不思議な現象を研究し続けるアオヤマ君は、すべてが”お姉さん”に繋がっている事に気付きます。
“海”とは神様が作るのに失敗した【穴】で、”お姉さん”は世界に空いた【穴】を修理するための存在。
お姉さんが求めた答えをアオヤマ君が見つけると、お姉さんは穴をふさいで消えてしまうのでした。
世界観の特殊さもあり、ネット上では待望のアニメーション化に話題を呼んでいるようです。
ペンギン・ハイウェイのアニメとても楽しみ。森見さん大好き!
— ライス (@rice811) March 9, 2018
ペンギンハイウェイアニメ化するの知らなかった!!!たのちみ!!!!!
— あかねん (@akanen93) March 8, 2018
実写化希望の声も…。
ペンギンハイウェイは実写がよかったな!(無茶)大量のペンギンに囲まれるおねえさん!
— 灰@石貯めよっ (@_z__zzz) March 5, 2018
大量の本物のペンギンをイメージすると、確かに見てみたくなりますね!
映画『ペンギン・ハイウェイ』(実写)の結末やタイトルの意味は?
原作小説では、街には平和が戻りもうお姉さんと会うことはない、とあります。
しかしお姉さんが役目を終えて消える際、アオヤマ君は「また会いに行く事」を約束をしました。
そしてまた会う時には「どれだけお姉さんを好きだったか」「どれだけお姉さんを大好きだったか」を伝える事を心に決めるのでした。
“アオヤマ君の研究の果て=世界の果て”としてお姉さんのいない世界へと辿り着いたと考えると、これからも成長を止めないという決意表明だともとれます。
お姉さんへの恋心を理解できなかった少年が自分の中の感情に向き合って、思いを伝える気持ちにまで辿り着いたのですからね。
世界の果てに辿り着いたとき、また世界の果ては出現するんですね。
こちらはSFというよりもファンタジーに近い作品だと思います。
原作小説の中でも”お姉さん”の存在は明らかになっておらず、原作者である森見登美彦氏も「人間が理解できる領域と、人間に理解できない領域の境界線を描いてみようと思いました。」と解説しています。
森見登美彦 ペンギン・ハイウェイ
映画化に伴い再読。
切ないけどほのぼのと心の温まるファンタジー小説。最後の場面で主人公のアオヤマ君はとても我慢します。その我慢が小学4年生にはとても悲しいもので、切ないのです。けど、彼は泣きません。
子どものくせに、だんだん大人に成長していくのです。 pic.twitter.com/XLAw4PeNSj— ゆま@読書垢 (@Ysbookmemory) March 8, 2018
『ペンギン・ハイウェイ』は、未知との遭遇を描いたファースト・コンタクトSFであり、少年の成長の過程を辿るジュブナイルでもある…。絵面的にも映えそうな部分が多いので、これは期待大…。
— あすてる (@asuteru2405) March 1, 2018
原作ファンの方々も、アオヤマ君の成長の物語を楽しんでいるようです。
映画『ペンギン・ハイウェイ』での結末は原作通り、少し切ないものになるのか…気になりますね。
タイトルの意味
アオヤマ君は作中で研究を進める際、ペンギンの出現する地点を『ペンギン・ハイウェイ』に見立てています。
つまり『ペンギン・ハイウェイ』は”ペンギンたちが海から陸に上がるときにたどるルート”。
そしてアオヤマ君は原作の最後に”『ペンギン・ハイウェイ』は世界の果てに通じている道”だともいいます。
アオヤマ君が研究を通して”少年から大人になるためにたどるルート”という意味にもとれますね。
結局どういう存在であったかわからないまま消えてしまうお姉さんですが、アオヤマ君のたどる『ペンギン・ハイウェイ』の先にはお姉さんがいるのでしょう。
文学作品らしい、ロマンある意味合いのタイトルだと思います。
まとめ
原作小説を読んだ方々は色々な感想を持ち、様々な考察をしていますよね。
それぞれ、どの発想もきっと正解で、未来が広がる作品となっていました。
映画『ペンギン・ハイウェイ』は2018年8月に全国で公開されます。
“アオヤマ君”と”お姉さん”、そして”ペンギン”の世界がどのように広がっていくのか楽しみですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうごさいます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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