ドッグマン・・犬人間!? 一見ホラーかSFのイメージ。
それは・・犬のトリミングサロンの名前・・男はドッグトリマー
ドッグマンを営むトリマーの心優しく気弱な男は、悪のワンダーランドに落ちていく。
鬼才、マッテオ・ガッローネ監督が描く衝撃の不条理ドラマ・・ドッグマン
映画「ドッグマン」のネタバレやあらすじ!実話のモデルはどうなった?結末が気になるのでまとめてみました。
<ネタバレやあらすじ>
舞台は、イタリアのさびれた海辺の町・・
寂れた海辺の町で犬のトリミングサロンを経営するマルチェロは、娘と犬をこよなく愛する温和な男。
町の人との関係も良く、慎ましくもそれなりに幸せな生活を送っていた。
そして・・ある日マルチェロの前に巨漢の元ボクサー、シモーヌが現れる。
シモーヌは粗野で凶暴・・町一番の嫌われ者だ!
暴力的で「おれのものはおれのもの、おまえのものもおれのもの」・・的人間だ!
しかし、なぜかマルチェロとは通じていて、一緒にコカインをやったり夜の街で出かけたりする仲間だ。
シモーヌは、ゲーセンのスロットマシンを壊し、店の人から金をせびったりしている。
そんな彼に、マルチェロは定期的にドラッグを与えている。
彼に対価を求めても全然支払ってくれないのだが、自分の周辺に被害が出ないように搾取され続けているのです。
そんなある日、シモーヌはドッグマンの横の店から強奪を働き、警察に逮捕される。
マルチェロも共犯として逮捕され、警察から「シモーヌを売れば釈放してやる」と言われるのだが、心優しいマルチェロはシモーヌを売らず代わりに投獄されてしまうのだ。
マルチェロが投獄されている間、シモーヌは町から搾取を続け、豪華なバイクを購入するようにまでなった。
その搾取による恨みで、マルチェロを守ってくれる友は0人となってしまう。
愛する娘すらも、親族に隔離されてしまう。
警察も友も頼れなくなったマルチェロは、シモーヌを手なづけることで復讐しようとする。
麻薬で餌付けを行い、《ドッグマン》の犬小屋にシモーヌを閉じ込める。
しかし、シモーヌは怪力男!それでも犬小屋を破壊して首を締めようとしてくるのだった。
そしてラスト! マルチェロはシモーヌを・・という展開です。
キャスト
鬼才マッテオ・ガローネ監督
本作の監督イタリアの鬼才マッテオ・ガローネ監督は、『ゴモラ』『リアリティー』でカンヌ国際映画祭の審査員特別グランプリに2度受賞し、その唯一無二の世界観と映像で社会のダークサイドに斬り込むとともに、人間の弱さや愚かさを恐れることなく描く脚本で、今や他に並ぶ者のない映像作家として注目される存在となりました。
主演男優賞・マルチェロ・フォンテ
この映画の最大のみどころは、主役のマルチェロを演じたマルチェロ・フォンテの演技でフォンテは、素人ぽいっ役柄ながら暴力に支配され抗えない主人公の姿を鬼気迫る演技で観客を圧倒し、昨年の第71回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を獲得し、この映画はダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でも作品賞、監督賞をはじめ最多となる9部門を制しました。
シモーネを演じたエドアルド・ペーシェほか、それほど有名な役者は出ていませんが、
エドアルド・ペーシェは元ボクサーの凶暴な役を演じるために体力的な役作りに務め、その凶暴なオーラで悪人をやらせたら彼の右に出る人はいない位です。
実話のモデルはどうなった?
映画「ドッグマン」のこの話は実話で、1988年2月18日に起きた陰惨な殺人事件をモチーフに描いたとされています。
ガローネ監督の犯罪映画『ゴモラ』もナポリで実際にあった出来事をもとにした架空のエピソードが描かれているので、実話としてのリアリティーがあります。
しかし実話のモデルがどうなったかは、詳しい情報は載っていません。
結末が気になる!
弱者として痛め続けられ友人も失い、愛する娘も取り上げられたら普通は報復か反撃!
本当だったらゆっくり指を切断して拷問してから殺したとか・・という流れになるのでしょうが、本作では牙をむく狂犬をなだめるように犬小屋にシモーヌを閉じ込め凶人シモーヌを麻薬で餌付けを行い、犬のように手なづけることで復讐しようとするのです。
映画ポスターでは「犬を愛する男が選んだ、あまりにも奇妙だが胸を打つ結末とは・・」とあり、そもそもポスターがネタバレを含んでいるので、その結末は・・想像しましょう!
まとめ
平穏な日常に空いた・・穴!
不条理という穴・・この穴は、ある日突然あなたの前にも現れるかもしれない!
ドッグマンは、心優しく気弱な男が悪のワンダーランドに落ちていく様を描きます。
映画「ドッグマン」2019年08月23日公開
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