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『アリータ: バトルエンジェル』(映画)ネタバレやあらすじは?キャストや銃夢の漫画感想も

集英社の雑誌「ビジネスジャンプ」で1990年から1995年にかけて連載されたSF格闘漫画『銃夢』(ガンム、GUNNM)。

『銃夢』はSF漫画の最高峰と称賛され、海外での人気も高く、1992年ごろから発行された英語版『バトルエンジェルアーリタ(Battle Angel Alita)』をはじめ、約8カ国以上での外国語版が発行された大人気コミックです。

そして、この『銃夢』を原作に作られたファン待望の実写版が今年12月のクリスマス時期に公開されることが決定しました。

制作・脚本を務めたのは『タイタニック』や『アバター』などの歴史に残る名作を手がけた巨匠ジェームズ・キャメロン氏。

もともとギレルモ・デル・トロ監督が 『銃夢』の実写化を勧めたことがきっかけでキャメロン氏の目にとまり、2000年ごろ原作『銃夢』の作者でもある木城ゆきと氏にアプローチして『銃夢』映画化権の獲得。

しかし、その後、キャメロン氏は彼の一番の代表作とも言える『アバター』(2009)制作に携わっていたため、『銃夢』映画化プロジェクトは一向に進まず保留の状態がしばらく続いたようでした。

しかしその間、キャメロン氏は『銃夢』映画化を放棄したわけではなく、15年間かけて構成を練っていたようです。

そして2016年の10月にやっと撮影が開始されました。

ちなみにキャメロン氏とタッグを組むこの映画の監督は『デスペラード』 や『シン・シティ』 などを手がけたメキシコ系アメリカ人のロバート・ロドリゲス氏が務めます。

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Contents

『アリータ: バトル・エンジェル』のあらすじは?

まずは原作『銃夢』のあらすじをご紹介します。

舞台は26世紀の遠い遠い未来の地球。

何本ものパイプラインによって天空に繋ぎとめられている空中浮遊都市「ザレム」。

ザレムの下には都市から吐き出された廃棄物の山があり、その廃棄物をリサイクルして生きる人々が住む「クズ鉄町」がありました。

ある日、そのにクズ鉄町に住む元ザレム人のドクター・イドが瓦礫から上半身だけのサイボーグ少女を発見。

イドの手によって修理され、意識を取り戻したものの、あまりに長い期間休眠状態だった少女は過去の記憶を一切失っていました。

そこで、イドは少女に「ガリィ」と名付けて育て始めます。

極めて治安の悪いクズ鉄町ではザレム管轄の治安維持機能の一環として「ハンターウォリアー」と呼ばれる賞金稼ぎのシステムが運営されていました。

普段イドはとても温厚で腕の良いサイボーグ技術者として生活していましたが、実は彼も闇では犯罪者を狩って賞金稼ぎをする裏の顔も持っていました。

ガリィはそんなイドの影響を受けて、イドの反対を押し切ってハンターを目指します。

そしてハンターの一員として登録したガリィの身に数々のトラブルが舞い込み、彼女の過去もどんどん暴かれていきます。

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果たしてガリィの過去の秘密とは?

木城ゆきと氏が描く独特の世界観に引き込まれ、少々古臭い作風だと言われたけれども、結局なんだかんだと言って最後まで読んでしまう奥深さが原作の魅力です。

また、この『銃夢』は全9巻で一旦は完結していますが、そのあと『銃夢 LastOrder』が続編として」登場し、その後『銃夢火星戦記』が現在も連載されています。

しかし今回の実写版『アリータバトルエンジェル』では、『銃夢』1巻〜4巻に絞って描かれており、特にキャメロン氏が個人的に気に入っているガリィの格闘球技 「モーターボール」のシーンに力を入れているようです。

なぜ主人公「ガリィ」の名前が「アリータ」に?

英語版の『バトルエンジェルアーリタ(Battle Angel Alita)』ではガリィの名前が「アリータ」に変更されました。

これはなぜかというと、ガリィ(Gally)の英語があまり良い意味をなさないという理由で、アメリカ出版元のVizが「アリータ」にしたいと持ちかけたことが始まりだったようです。

また、アメリカ人にとって、ガリィという名前よりもアリータの方がアジア人に近いイメージの名前だったことや、『銃夢 LastOrder』で登場する木星系連邦がロシア語が度々使われていることから始まり、1924年にソビエト連邦で公開されたサイレント映画『Aelita: Queen of Mars(アエリータ:火星の王女)』の主人公の名前と似ていることから、火星出身のガリィにこじつけて、「アリータ」にしたとも言われているようです。

また、アリータ(Alita)は英語で「羽のついた」という意味を持っており、「ザレムの死の天使」と呼ばれているガリィと英語版のタイトルでもある『バトルエンジェルアーリタ(Battle Angel Alita)』に引っ掛けたのかもしれません。

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映画『アリータ: バトル・エンジェル』の主なキャストをご紹介

主人公のアリータを演じるのはカナダ出身のアメリカ女優ローサ・サラザール。過去に『メイズ・ランナー2』のブレンダ役を演じています。

そしてアリータを見つけ出し、育ての親でもあるダイソン・イド医師は独特な雰囲気をもつ個性派俳優のクリストフ・ヴァルツが演じます。

イドに想いを寄せる元ザレム人女性医師チレン役にはジェニファー・コネリー。

地上とザレムを繋ぐ「ザレムの塔」を建設するべく闇ブローカー・ベクター役にはマハーシャラ・アリが演じます。

アリータの師匠のゲルダ役には『アバター』で元海兵隊員のヘリパイロット(大尉)を演じたミシェル・ロドリゲスが務めます。

ちなみに唯一この映画でアジア人のキャストは映画『X-MEN:アポカリプス』のジュビリー役でデビューしたベトナム系アメリカ人女優ラナ・コンドル。彼女はバー「カンザス」のオーナーの一人娘を演じます。

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主人公「アリータ」の目はなぜ大きい?

映画『アリータ: バトル・エンジェル』のトレーラーが公開されるが否や、アリータ役ローサ・サラザールの目がCGによって異常に大きく描かれている事に対し、ファンの間では賛否両論の討論がされているようです。

ですが、この件に関し制作側は下記のように応えています。

“Right from the day we acquired the rights, we knew we were going to play her character with larger eyes. That was how [manga author Yukito Kishiro] conceived it… but for us the eyes were a design element that we wanted to put in there. In Alita’s world, while many of the characters we see in the movie don’t have large eyes, there are other characters that also do, it’s part of our story, that the URM — the United Republic of Mars, which Alita comes from — they have the larger eyes. The eyes are in the window into the soul, and we believe when people see the movie, that they will dive deeper into the soul of this character.”
引用元

“『銃夢』の映画化権を獲得した時点で既に、私たちはアリータの目を大きく描くと決めていました。

目の大きなアリータはもともと原作者・木城ゆきと氏が描いたものですが、それと同時に私たちも目に印象をつけるキャラクターデザインを取り入れたいと考えていました。

映画の中で、多くの登場人物は目が大きいわけではありません。

ですが、アリータと同じ出身の火星に住む登場人物は皆同じ大きい目をしています。

彼らは大きな目を持っていますが、その目が魂を映す窓となり、彼らが感情全てが目に映し出される事で、観客が感情移入されることとなるでしょう。”

また、ロドリゲス監督もアリータの目についてはインタビューで下記のように語っています。

“It was always Jim’s intention to create a photo-realistic version of the manga eyes that we’re so accustomed to seeing. We really wanted to honour that tradition and see that look standing next to any human character. To have the right person to emote behind it was really essential. Her origins are in the film and you understand why she looks that way. If the eyes are the windows to the soul, we have some pretty big windows. You can see a lot going on in there! When it gets to the emotional scenes it’s really uncanny and striking. And captivating!”
引用元

“ジム(キャメロン氏)はいつも日本の漫画で見るような大きな目を実写化することを意図的に行なっています。それは、私たちが日本の漫画文化を尊重している証でもあり、主人公が人間よりもより目立つようにしたいという願望でもあります。原作のアリータがどういう主人公であり、どうしてその見た目になるかをちゃんと理解した上で、アリータのイラストを立体的にアニメーション化させることの出来るエンジニアを選ぶことはこの映画製作での最重要課題でした。もしアリータの目が魂を映し出す窓となるのなら、私たちはそれを大きな窓にしたいと思いました。そうすれば、彼女の感情が鮮明に見えると思いませんか?そしてアリータの感情が高ぶるシーンでは、その目がとても印象的かつ魅力的になるのです。”

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日本の漫画アメリカ映画実写化もホワイトウォッシングが影響されている?

過去アメリカの映画製作会社は数々の日本漫画をもとに映画を作ってきましたが、どれもファンには不評で、興行成績が上がらない作品ばかりでした。

ここ最近のそれらの代表作といえば、人気漫画 『攻殻機動隊』を実写化したスカーレット・ヨハンソン主役の『ゴースト・イン・ザ・シェル』がありますが、その理由としてアメリカ映画におけるホワイトウォッシングが理由だと言われています。

つまり、アメリカ合衆国の映画業界で白人以外の役柄に白人俳優が配役されることを表していますが、アメリカ映画界では以前からこの事が大きな問題になっています。

日本の漫画をアメリカで映画化された場合も例外ではなく、キャラクターのイメージにそぐわないキャスティングに対して、がっかりするファンが続出しているのです。

今回のこの『アリータ: バトル・エンジェル』でもまた、アリータ役にアジア人ではない女優ローサ・サラザールが起用され、世間からは「ハリウッドは何度失敗を繰り返しても成長しない」と叩かれている様子。

しかしそれに対して製作側は、「原作は架空の未来を舞台にしており、どのキャラクターも日本人だとはどこにも記されていない。

しかも原作者の木城ゆきと氏は他の日本の漫画がアジアを舞台に描いているのとは別で、全く違った表現でアリータの世界を表している。」と主張、また、アリータの目を大きくしたことで、ホワイトウォッシングではなく、日本の漫画に対して敬意を示していると話しています。

今後も日本の漫画アメリカ映画実写化が続々登場!

アメリカのコミックを実写化したヒーローものは大ヒットを続々と生み出し、ドル箱となっているアメリカ製作会社も日本の漫画を題材にして興行成績を上げれずお手上げ状態ですが、それでもめげずに現在『アリータ: バトル・エンジェル』の他にもいくつか日本の漫画を実写化するプロジェクトが行われている模様です。

そのプロジェクトのいくつかを紹介すると、『ハリー・ポッター』の映画化権を得て、全8作のシリーズを制作したことで知られている、イギリスの映画プロデューサー、デヴィッド・ハイマン氏が手がけようとしている「進撃の巨人」、ライオンズゲート社が去年の大ヒット作『グレイテスト・ショーマン』で初監督を果たしたマイケル・グレイシー監督を起用して実写化企画中の「NARUTO -ナルト-」や『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ウェイティッティ監督が実写化を企画中の『AKIRA』などです。

デヴィッド・ハイマン映画プロデューサー

マイケル・グレイシー監督

タイカ・ウェイティッティ監督


世界中の日本の漫画ファンにとっては好きなキャラクターのイメージを汚されかねない複雑なニュースでもありますが、それ以上にどんな仕上がりに出来るのか、興味津々なニュースでもあります。

そして実際の映画完成まで、ただただ原作のイメージから大きく外れない作品を期待するばかりですね。

まとめ

当初は今年の夏に公開予定されていた『アリータ: バトル・エンジェル』ですが、夏に公開予定の映画のスケジュールの見直しと暮れのクリスマスに向けての他社の大作映画に対抗して、2018年12月21日公開予定となりました。

それだけ世間が大注目している『アリータ:バトル・エンジェル』ですが、ファンも今か今かと待ち遠しいに違いありませんね。

オフィシャルトレーラー

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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