映画「ウトヤ島、7月22日」は日常に潜むテロの脅威を、当事者の視点から捉えた衝撃的な作品です!
あなたが・・小さな島で突然武装したテロ犯に襲われたら!!どうするか?! 怖い!怖い!
突然の襲撃で犠牲になった若者はなんと!77人!この襲撃で未来を夢見た若者たちが犠牲になったのです。
本作は2011年7月22日・ノルウェー、ウトヤ島で実際に起きた銃乱射事件を72分間のワンカットで映像化しました。
悪夢のような惨劇に襲われた十代の若者たちの極限の恐怖を、一台のカメラは事件の目撃者の一人のようです・・
自分だったらどうする?観る人が被害者と一体感でその日の恐怖を経験できる異色の映画。
そんな映画・・「ウトヤ島、7月22日」のネタバレやあらすじと、海外の評価や感想もまとめてみました。
Contents
ネタバレやあらすじ
今回の『ウトヤ島、7月22日』と同じく、2018年に制作・公開されたポール・グリーングラス監督の映画『7月22日』もあります。
ざっくりあらすじ
これは、ノルウエーで実際に起きた真実のストーリー!
テロに襲われた若者たちは、いかに生き抜こうとしたか・・
物語の舞台は、オスロから40キロ離れたウトヤ島のサマーキャンプ。
このキャンプには数百人の若者が集い、国の未来について語りあっている。
若者たちはこの年の最大行事であるキャンプで、恋に落ちるのではないか、
気の合う人が見つかるのではないかと・・ワクワクしていた。
しかし、その期待やのどかな雰囲気は、銃声とともに一瞬にしてかき消された!
何が起こっているのか?! 人々はパニックに陥り、逃げ惑うことになる。
若者たちは突然襲ってきた圧倒的なほどの恐怖に、どう立ち向かったのか。
絶望的な状況から、どうやって逃げ出そうとしたのか・・
見た方の感想
ワンカットで撮影したという事で緊迫感がものすごく伝わってきました。
主人公のカヤの元で死んだ女性が、みるみる顔色が悪くなっていくのも、やはりワンカットで撮られているのでリアルですごいと思いました。
安全で楽しいキャンプが大人達がいなくて、助けもこない時間はものすごく長く感じられて壮絶だったと思いました。
とにかく犯人が見えないので絶望的に怖かったです。
不意にカメラの前に現れた少女と目があったような感じになり動揺してしまいました。
映画の中の人物に自分が見つかってしまったような不思議な感覚になり事件を追体験してその場にいるような妙な感覚になりました。
ラストは妹を探し続けていたカヤが撃たれてしまい、妹のアメリアが生き残るという結末で何とも言えない気持ちになりました。
事件に遭遇したもののパニックさの表現の仕方など
かなりリアリティを感じることができた作品だったと思います。
銃撃が続いた72分をワンカットで表現しているだけあり、
視聴している側からはかなりの恐怖や緊迫感がありました。
個人的に感動する場面としてカヤが夢を聞かれた際に主相として国を変えたいと言ったところです。
本当にカヤのような主相がいたら国が救われるのだろうかと思いながら見入ってしまいました。
また、この作品は希望を捨てずに最後まであきらめない姿勢を感じることができ
勇気をもらえるという良い点がありました。
実際に起きたテロ事件をモチーフに作られた映画であり
考えさせられるような内容になっている映画だといえます。
やはりいついかなる時でもこのようなことに巻き込まれてしまうということがあるわけですし
気をつけて生きていく必要があると思います。
そしてこのようなことに巻き込まれたときにどのように判断して生きていくかと言うことが
重要になってくるのではないでしょうか。
このような事件は世界各地で起きていると言う事は事実ですし
気をつけておく必要があります。
またこのようなことを映画で見ていくことによって実際どうしたらいいのかということを
考えさせられるのでいいと思います。
犯人の攻撃目標「青年部」とは
ノルウエーでは各政党ごとに青年部があり、10代~20代の若者たちの政治に対する「声」
として報道機関や多くの政治家たちは、青年部の声に熱心に耳を傾けている。
青年部が社会に与える影響力は、日本とは比較にならないほど大きいのだ。
各党の「夏合宿」は毎年行われ、首相や党首なども訪問し決議された内容は、各党の政策にも影響を与えています。
そんな、国の未来に熱心な子どもたちの安息の場を、テロの犯人「ブレイビク」は狙ったのだ!
海外の評価や感想
本作は、第68回ベルリン国際映画祭で「エキュメニカル審査員賞」スペシャルメンションを受賞しました。
エキュメニカル審査員賞は、キリスト教関連の団体から贈られる賞で「人間の内面を豊かに描いた作品」に贈られる賞です。
同時に公開された特報映像ではテントが荒らされ、誰もいないキャンプ場に雨や携帯電話の音が鳴り響く・・
事件の非情さを物語る生々しい演出や、臨場感のある映像が作品の評価を高めたようです。
この映画の見どころ
今回の映画では、突然自分の身に降りかかった恐怖を実際の生存者からの証言に基づき描かれているため、事件発生から収束までの72分間をリアルタイムで映像化しています。
そして極めて珍しいのは、犯人のノルウェー人がほとんど画面に映らないという点です。
たった一人で、どんな理由があって、どんな不満があって若者たちを死に追い込もうとしたのか・・これまで考えたこともなかったような真実が、見えるかもしれません・・
まとめ
「ウトヤ島、7月22日」は、無差別銃乱射事件を72分間ワンカットのリアルタイムで映像化し、想像を絶する緊迫感と臨場感を体感させる衝撃作です!
若者たちは絶望的な状況をいかに生き抜いたのか・・その生々しさを体感しましょう。
3月8日(金)ロードショー
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