福本伸行の人気コミックを原作とした映画『カイジ』シリーズ。
ハマり役といえる主演の藤原竜也に、香川照之や天海祐希といったベテラン勢の好演。
さらにスリリングで息もつかせぬ脚本によって、原作とは違った魅力を引き出すことに成功しました。
そんな『カイジ』シリーズですが、近く9年ぶりの新作となる『カイジ ファイナルゲーム』の公開も控えています。
劇場に足を運ぶ前に、原作や過去のシリーズ作品を見返そうと思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はこれまでの『カイジ』シリーズを振り返ってみたいと思います。
各作品のあらすじや登場人物、原作との相違点について触れているので、年末年始で時間がない人もこの機会にご覧ください。
Contents
『カイジ』シリーズとは?
映画『カイジ』シリーズは福本伸行による漫画作品を原作としています。
原作の連載開始は1996年。現在でも『ヤングマガジン』で連載が続いており、累計発行部数は2100万部を突破。
現在でも同誌の読者ランキングで上位に入るなど、大人気の漫画となっています。
独特の言い回しが特徴の原作コミックですが、映画版では主人公のカイジを藤原竜也が好演。完全にハマり役として際立った印象を与えました。
さらに、その脇を固めるのは香川照之や天海祐希(第一作)、そして吉高由里子や伊勢谷友介(第二作)といった豪華俳優陣。
シリーズはこれまでに二作品が制作されており、いずれも大ヒットを記録。
2020年には完結作となる『カイジ ファイナルゲーム』の公開も控えています。
これまでのシリーズ作品を紹介
ここでは『カイジ』シリーズの各作品を紹介します。
『カイジ 人生逆転ゲーム』(2009年)
シリーズ第一作となる『カイジ 人生逆転ゲーム』は2009年に公開されました。
監督は佐藤東弥。『ごくせん』や『ハケンの品格』など、数多くのテレビドラマを手掛けてきた監督です。
主要キャストには、主人公カイジを演じる藤原竜也のほか、天海祐希や香川照之、さらには友情出演として松山ケンイチが名を連ねています。
脚本は原作で描かれた「限定ジャンケン」「ブレイブメンロード」「Eカード」を中心に再構成。
借金を背負った主人公カイジが、命がけのギャンブルを勝ち抜き一攫千金を狙うストーリーとなっています。
本作は興行収入22億円の大ヒットとなり、続編の制作に弾みをつける形となりました。
『カイジ2 人生奪回ゲーム』(2011年)
シリーズ第二作となる『カイジ2 人生奪回ゲーム』は2011年に公開されました。
監督は前作に引き続き佐藤東弥。今作からの新たなキャストとして、伊勢谷友介や生瀬勝久などが出演しています。
こちらは原作で描かれた「チンチロ」「沼」に加え、オリジナルゲーム「姫と奴隷」を中心に描かれます。
さらにストーリーも大胆なアレンジが加えられ、前作で失脚した利根川がカイジと手を組むなど、原作にはない展開が描かれます。
第一作に続き、こちらも興行収入16億円の大ヒットを記録しました。
『カイジ ファイナルゲーム』(2020年)
前作から9年の時を経て『カイジ ファイナルゲーム』が公開されます。
これまでと同じく佐藤東弥が監督を務め、新キャストとして福士蒼汰や関水渚、新田真剣佑らが出演します。
本作は原作者の福本伸行による完全オリジナルストーリーとなっており、原作にはないゲーム「バベルの塔」「最後の審判」「ドリームジャンプ」「ゴールドジャンケン」が登場します。
『カイジ』シリーズの登場人物
ここでは『カイジ』シリーズの主な登場人物を紹介します。
伊藤開司(藤原竜也)
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シリーズの主人公となる伊藤開司(カイジ)。
友人の借金を肩代わりしたことで、帝愛グループの主宰する命がけのギャンブルに挑んでいきます。
一度は地下労働から這い上がり大金を手にするものの、人を信用しやすい性格が仇となり人生逆転は果たせていない様子。
藤原竜也による演技は強烈で、数々の名場面・名言を残してくれました。
利根川幸雄(香川照之)
そういや
来年上映の
タツヤ…ではなく
カイジ-ファイナルゲーム-に
利根川(香川照之)出ないのかなー
吉田鋼太郎が出るのは嬉しいんだが
やっぱりこう…
カイジの藤原竜也には
利根川の先生が欲しいなぁー pic.twitter.com/xweuauJkwn— 福田智(もず納めしたので今日はもずもず煩い) (@d1429f3488c64f5) October 28, 2019
第一作、第二作に登場した利根川。香川照之が演じており、彼もまた大きな存在感で名スピーチを残してくれました。
帝愛グループの幹部であり、会長にも気に入られる存在でしたが、地下労働から這い上がってきたカイジに失脚させられます。
第二作では地上に出たカイジの前に姿を現し、帝愛へ復讐するため彼と手を組みます。
遠藤凛子(天海祐希)
わたしのどタイプの遠藤凛子ちゃんが見れるということでよろしいんですね?? pic.twitter.com/Ck1td1Gjj6
— まじ (@amayuri_m) October 29, 2019
第一作に登場した遠藤。原作では男性のキャラクターでしたが、映画化にあたって女性に変更され、天海祐希が演じています。
帝愛グループの幹部として、カイジを命がけのギャンブルへと引き込んだ張本人です。しかし、目の敵である利根川を倒すため、カイジと手を組み勝利へと導きました。
どうやら、彼女は最新作『カイジ ファイナルゲーム』で再登場するようです。
一度はカイジの金を持ち去っていった彼女ですが、いったいどんな姿で帰ってくるのでしょうか。
原作との相違点は?
映画『カイジ』シリーズと原作コミックのあいだにはいくつかの相違点があります。
ここでは主要な点を紹介しましょう。
遠藤の性別が女性に変更
帝愛グループ傘下の会社社長である遠藤。
原作では男性でしたが、映画化されるにあたり女性に変更されました。
さらに、帝愛グループ幹部の利根川とは対立している設定となっており、彼に立ち向かっていくカイジを助けることになります。
ストーリーが変更(特に第二作)
映画の尺に合わせ、省略された箇所も多く存在します。
とりわけ大幅な変更となったのが第二作。一条聖也を倒すため、巨大パチンコ「沼」を攻略する流れは変わっていませんが、前作で失脚した利根川がカイジと手を組む展開になっています。
また、原作者、福本伸行の考案によるオリジナルゲーム「姫と奴隷」が登場します。
石田光司の娘が登場
原作では、カイジの仲間だった石田光司には息子がいましたが、映画第二作では代わりに娘(吉高由里子)が登場します。
借金のために帝愛グループで働いているという設定で、性格やカイジとの関係性にも変更が加えられています。
まとめ
今回は映画『カイジ』シリーズを紹介しました。
あの藤原竜也が演じたカイジが戻ってくるとは、まさか思ってもみなかったですよね。
しかも今回は完全オリジナルストーリーということで、いったいどんなギャンブルに挑むことになるのか楽しみです。
そんな『カイジ ファイナルゲーム』の公開日は1月10日。
新春の話題作になることは間違いなさそうです。
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