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『この世に私の居場所なんてない』感想や評価レビュー!リアルなヒーロー映画!

Netflixオリジナル作品「この世に私の居場所なんてない」がかなり話題となっております。

映画評論家の町山智浩さんも絶賛していましたね。

そこまで面白いなら見るしかないでしょう!

Netflixオリジナル作品「この世に私の居場所なんてない」を紹介します。

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Contents

『この世に私の居場所なんてない』ストーリー


看護助手として病院に勤めるルースは、人の命の儚さと身近に接する日々を送っていました。

さらに自宅に空き巣が入り、パソコンや亡き祖母の銀食器を盗まれてしまいます。

警察はマトモに取り合ってくれず、むしろ自分の不用心が悪いとまで言われてしまう始末。
 
 こんなクソったればかりで、死ねばただ灰になってお終いなこの世の中、生きている意味、自分の居場所を見いだせなくなってしまうルース。

 そんな中、盗まれたパソコンを見つけたことをキッカケに、近所の変人トニーと事件の真相を追い始めます。

 しかし事態はあらぬ方向へ。

犯人を突き止めますが、逆に車に轢かれてしまう。

さらに犯人の一味に拉致されたルースは強盗の手伝いをさせられてしまう羽目に。

強盗に入った先では、銃撃戦へと発展し、助けにきたトニーも重傷を負ってしまいます。
 
やっとの思いで、ルースはトニーを抱え、危機を脱し、元の生活に戻ることができましたが、依然世の中からクソったれはいなくなりません。

しかし、トニーと懇意になったルースは、この世で自分の居場所を少なからず見つけることができるのでした。

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『この世に私の居場所なんてない』の感想

とにかく楽しい93分間でした!

世間に野放しの悪に、怒りを爆発させ立ち向かう主人公二人の姿には感動させられます。

カッコよくないヒーロー映画

本作の主人公ルースは、とにかく見た目に華がありません。

「冴えない」とい言葉を体現しているような。

そんな彼女が世の中の悪に立ち向かうと聞くと、『キックアス』なんかを連想するかも知れませんが、どちらかといえばジャームズ・ガン監督作品の『スーパー!』の方が近いかも知れません。

コミックとは違う現実の残酷さをまざまざと描き出している本作は、痛快さはほぼなく、映画全体を包むのはビターな空気。

そこに一抹の光を入れてくれるのが、イライジャ・ウッド演じるトニーです。

ウッドの綺麗すぎる瞳が作り出す浮世離れした雰囲気と、それ故の異常性が、なんともチャーミングで愛おしいのです。

それでいて頼もしくも思えるのですから、かなり驚異的なキャラクターではないでしょうか。

「じゃあこの映画は、一般人は無理に悪に立ち向かわず、指を咥えて見てろって言ってるのか?」と思われたかも知れませんが、もちろんそうではありません。

確かに冴えない一般人が悪に挑んで、心底痛い目を見ます。

ですが、行動を起こす前と後ではルースのいる世界は、本当に僅かですが確実に変化しているのです。

非力でも行動を起こすことを本作は肯定していると私は思いました。

ですから「カッコよくない」けど、ちゃんと「ヒーロー映画」なのです。

Netflixオリジナル作品特有のスタイル

通常の劇場公開映画と違い、制限のないNetflix作品は、ある意味「なんでもアリ」状態です。

故に、本作においても、唐突に過激な暴力シーンが当たり前のように出てくるのです。

ですが、それらの描写はただの作り手の悪趣味でやっているのではなく

「一般人が自警団気取りで行動するとこうなるよ」という現実を、より説得力を持たせて描くための手法として出てくるのです。

 ですから、ここで描かれる出来事が、ただ映画の中で収まるような絵空事とは違い、本当に自分の身に迫るような危機感を感じることができるのだと思います。

娯楽とリアリティのバランス

本作に登場する悪役は、なんだか特撮ヒーローものに出てきそうな、いわゆる悪の組織といったような、わかりやすさを持っています

ですが、それと同時に実際にいてもおかしくないと思わせる説得力も持ち合わせているのです。

物語前半、空き巣の実行犯である金髪の若者が、鏡の前でニタ〜っと笑う場面の不気味さたるや。

絵に描いたような悪魔みたく不敵な笑みで、その広角の上がり方に心底ゾッとさせられます。

ここが本作の一番のいいところではないでしょうか。

そんな記号的ともいえる悪の存在に説得力を持たせているのが、やはり演出の妙と言えましょう。

先述した通り、制限なしの秒力的な表現もそうですが、なにより間の持たせ方が絶妙だと感じました。

「まさかここでは人が・・・」と我々が映画を観ていて無意識的に思っている“映画的リズム”みたいなものを、思い切り無視したテンポでいきなり発生するので、悲劇が前触れなく起こる我々のいる現実世界と、本作はなんら変わらないんだなと感じてしまうのです。

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まとめ

  • 主人公はカッコよくないけど立派な「ヒーロー映画」
  • かなり過激な暴力的描写が当たり前のように出てきます!
  • だからこそリアルに感じるし、感情移入ができる!

それらを全部引っくるめて楽しい映画となっていますし、最高の映画体験ができます。

ただ観る人を選ぶ作品であることは間違いありません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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