いよいよ2019年6月7日に日本でも公開される『スノー・ロワイヤル』。
全世界15ヶ国初登場No.1ヒット。
怒らせてはいけない男が、また増えました。
『スノー・ロワイヤル』は、2014年制作のノルウェー・スウェーデン・デンマーク合作のアクション映画『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』(原題:Kraftidioten)のリメイク版。
製作は『パルプ・フィクション』『ゲット・ショーティ』のマイケル・シャンバーグさん。
監督はノルウェーの鬼才ハンス・ペテル・モランドさん。
『スノー・ロワイヤル』は、アクションとブラックユーモアが融合された作品。
原作そのまま人物設定などは少々変えつつ、ほぼ忠実に再現されています。
主演に『シンドラーのリスト』や『96時間』のリーアム・ニーソンさんを迎え、『オリエント急行殺人事件』のトム・ベイトマンさん、『オペラ座の怪人』のエミー・ロッサムさん、『スキンウォーカーズ エクリプス』のトム・ジャクソンさん、『トワイライト・サーガ』のジュリア・ジョーンズさん、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のローラ・ダーンさんなど、人気と実力を兼ね備えた豪華キャスト。
そんな『スノー・ロワイヤル』のネタバレやあらすじを含め、その魅力をご紹介します。
Contents
『スノー・ロワイヤル』ってどんな映画?
簡単なあらすじをご紹介させていただきます。
除雪(物理)#スノーロワイヤル pic.twitter.com/a0DDKLHE1a
— コリン・サリバン (@hyeongdo_Ji) 2019年4月22日
舞台は、雪の町キーホー。
静かで真面目な除雪作業員ネルズ・コックスマン。
仕事ぶりが認められ、模範市民賞を授与された。
そんなネルズに、ある日突然息子の死の知らせが届く。
死因はヘロインの過剰摂取だと言われるが、麻薬などやったことがない。
死の原因を探ると、地元の麻薬組織が関わっていることを知る。
そして、息子の死に復讐を誓う。
「全員、除雪」。
特殊なスキルを持たないネルズだが、除雪作業のキャリアで培った土地勘や体力と犯罪小説から得た知識を武器に、相棒の除雪車を引き連れ闇から闇へと除雪を開始。
事の重大さに気付かないまま除雪をライフワークにしたネルズが、じわじわと組織を追い詰めていく。
追い詰められた組織のボス・バイキングは、ネイティブ・アメリカンである宿敵・ホワイトブルの仕業だと勘違いし、襲撃と報復が始まる。
さらに、久々に起こった事件に静かな田舎町の警察官たちは、色めき立つ。
こうしてネルズ、バイキングとホワイトブルの2つの組織、そして警察を巻き込んだ四つ巴の「全くかみ合わない戦い」が幕を切り、事態は思いもよらない方向へ進んでいく。
『スノー・ロワイヤル』リーアム・ニーソンのアクションは期待?
“模範市民賞”受賞後…、
キレる!! 😫😓😲😳😤😧😡猛烈にバイオレント😵ながらも痛烈に可笑しい😉リーアム・ニーソンの新たな復讐劇💥💥💥
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— シネマNAVI 🎥 (@CINEMA_NAVI) 2019年4月30日
気になるニーアム・リーソンさんのアクションについて調べてみました。
数々の映画で体当たりのアクションに挑み、驚異的な身体能力を披露してきたニーアム・リーソンさん。
ところが、2017年9月に開催された第42回トロント国際映画祭でアクションからは引退すると宣言。
『スノー・ロワイヤル』はアクション映画のはず…と思ったら、その後引退を撤回されていました。
なんでも、シリアスドラマ『マーク・フェルト:ザ・マン・フー・ブロート・ダウン・ザ・ホワイト・ハウス(原題) / Mark Felt:The Man Who Brought Down the White House』のプロモーション中だったからとのこと。
もともとは『シンドラーのリスト』など、演技派として活躍されていたリーアム・ニーソンさんがアクション俳優として躍進したのは、2000年代後半から。
危険なアクションにもスタントマンなしで挑み、肩の手術もされました。
日頃から俳優として当然のように体調管理をなさっているそうで、ご自宅にはジムがありパワーウォーキングもされています。
予告映像を見る限りでは激しいアクションはありませんでしたが、派手に暴れまわるとの口コミも多数。
公式サイトでも、製作のマイケル・シャンバーグさんが「ジャンルの制限は設けたくない。目を見張るようなアクションがありながらも、ほかにはない映画となった」とおっしゃっています。
ということは、やはりアクション俳優としてのリーアム・ニーソンさんを見ることが出来るのではないでしょうか?
これは是非、期待しましょう!
リーアム・ニーソンさんは、アクションを進んでやろうと思ってやるわけではなくどんなジャンルであっても質の高い脚本とそれをどう撮るかの監督の力量を重視しているんだそうです。
そして、役に自分の本質を少しずつ注入することでセリフが真実味を増し観客に信じられリアルになるとおっしゃっています。
『スノー・ロワイヤル』は、アクション目的で観ても息子を失った主人公の喪失感と怒りのリハビリ的なヒューマンドラマとしてもバイオレンスでもクセモノたちを興味本位で見るだけでも本作全体を包み込むブラックユーモアをじわじわと楽しむ目的で観たとしても、リーアム・ニーソンさんの新しい一面を見ることができる映画であることは間違いないでしょう。
『スノー・ロワイヤル』のキャストは?
メインキャストをご紹介します。
リーアム・ニーソン(ネルズ・コックスマン役)
模範市民賞受賞直後、息子の理不尽な死にキレたネルズ・コックスマン。
怒れる父親ネルズを演じたのは、リーア・ムニーソンさん。
1981年に『エクスカリバー』で映画デビュー。
1993年の『シンドラーのリスト』で世界的に注目を集め、アカデミー賞主演男優賞にノミネート。
その他に、『レ・ミゼラブル』『バッドマン ビギンズ』『96時間』『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』などに出演。
1952年6月7日生まれ。
トム・ベイトマン(バイキング役)
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— 海外ドラマNAVI (@dramanavi) 2018年10月31日
狂気に満ちた麻薬王、バイキング。
そんなバイキングを演じたのは、トム・ベイトマンさん。
俳優としてのキャリアは2011年から。
2013年に放送が開始された英ドラマ『ダ・ヴィンチと禁断の謎』で注目される。
2015年には、英ドラマ『ジキルとハイド』で主役に抜擢。
2017年の『オリエント急行殺人事件』に出演。
1989年3月15日生まれ。
エミー・ロッサム(キム・ダッシュ巡査役)
久々に起こった殺人事件に「やっと起きた!」と心の声を漏らす、ダッシュ巡査。
そんなダッシュ巡査を演じたのは、エミー・ロッサムさん。
日本公開2003年の『歌追い人』でデビュー。
2004年の『ミスティック・リバー』で注目を浴び、翌年の『デイ・アフター・トゥモロー』『オペラ座の怪人』にも出演。
1986年9月12日生まれ。
トム・ジャクソン(ホワイトブル役)
ちょっと永六輔さん風。#スノー・ロワイヤル #リーアム・ニーソン pic.twitter.com/LKKQyIF5sc
— 映画『スノー・ロワイヤル』公式 (@snowroyale_jp) 2019年5月8日
細かいことは気にしないホワイトブルは、バイキングの宿敵。
ネイティブ・アメリカンの麻薬王ホワイトブルを演じたのは、トム・ジャクソンさん。
『スノー・ロワイヤル』のクセモノたち
『スノー・ロワイヤル』に登場するクセモノたちをご紹介します。
・健康志向の麻薬王
・モーテルの清掃員ナンパに命がけのギャング
・すぐ謝るギャング
・依頼をターゲットに密告する殺し屋
・乙女な性格の麻薬組織中年幹部
・静かな田舎町で起きた殺人事件に「事件キター!!」とテンションあがる警察
クセモノたちは、それが誰であろうと例外なく互いをいじり倒します。
それは、他人でも仲間内でも自分たちのボスであろうと関係なし。
根強く残る差別に便乗し、優越感に浸るために周りを見下すバイキング。
またその反対に、偏見や差別をしまいと気遣った人を逆手にとって揶揄するネイティブ・アメリカンたち。
そうやって欠点や批判、攻撃にかこつけて日常的に皮肉っているのでしょう。
「この映画は登場人物全員にジャブを食らわせして笑い者にするんだ。そこに風刺が効いている」と、ハンス・ペテル・モランド監督も語っています。
『スノー・ロワイヤル』の評価は?
“模範市民賞”受賞後…、
キレる!! 😫😓😲😳😤😧😡猛烈にバイオレント😵ながらも痛烈に可笑しい😉リーアム・ニーソンの新たな復讐劇💥💥💥
『スノー・ロワイヤル』試写会に25組50名様をご招待👉👉👉https://t.co/pduQM9MBV7#映画 #リーアム・ニーソン #試写会 #プレゼント #スノーロワイヤル pic.twitter.com/Oo4yqAN0Se
— シネマNAVI 🎥 (@CINEMA_NAVI) 2019年4月30日
批評家さんのご意見がどうなのかも、気になりますよね。
批評の要約は、次のようになっています。
●『スノー・ロワイヤル』は観客がリーアム・ニーソン主演の映画に期待するアクションを届けている。同作にはユーモアや洗練されたストーリーラインもあり、そのお陰で滅多にない上質のリメイク作品となっている
●タランティーノが『96時間』を撮ったらこうなる
●『ファーゴ』のキレ味とセンスを持つ傑作
など、極上の喝采と賞賛でした。
『スノー・ロワイヤル』の評価が高く魅力的なのは、復讐心ガッチガチでも暗いままで放置していないところではないでしょうか。
うまく盛り込まれたブラックユーモアによって復讐という心やましい部分を微かな灯で照らし続けているからなのかなと感じました。
リーアム・ニーソンさんが出演を決める際追求している、質の高い脚本と監督の力量のなせる技なのでしょう。
どこにでもいそうな普通のお父さんが息子のために「復讐するぞ」となっているため応援したくもなり、悪党がより悪党に見えてきます。
ただ、典型的な復讐劇を描きたかったのではなくむしろ反対。
「どんなに優しい復讐でも、いずれ自分に跳ね返ってくるだろう」とハンス・ペテル・モランド監督はおっしゃっています。
ブラックユーモアに関しても、見た人がそれぞれに感じていろんなシーンで笑えたり、緻密に計算された会話があってのひと笑いとか。
また、アクションだからといってムキムキではないリーアム・ニーソンさんの優しそうな容姿が、復讐劇のきっかけとなる息子を失った父親の喪失感を一層際立たせています。
『スノー・ロワイヤル』まとめ
『スノー・ロワイヤル』予告映像
今回は、2019年6月7日に公開される映画『スノー・ロワイヤル』をご紹介させていただきました。
気になっている方はもちろんアクションは苦手という方もきっと満足できる、豊富な内容の作品になっています。
人が死ぬたび笑いが起こる『スノー・ロワイヤル』。
劇場で、その謎を解き明かしてみてください。
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