真山仁の経済小説『ハゲタカ』シリーズが、2018年7月よりテレビ朝日の連続ドラマとしてスタートします。
『ハゲタカ』シリーズといえば、2007年にNHKでテレビドラマ化、後2009年には映画化もしていましたね。
なので、今回のテレビ朝日版はいうなればリブート(再始動)作品。
NHKのドラマ『ハゲタカ』はとても人気の高い作品なので、それに勝るような作品になることを期待したいです。
主演はテレビ朝日の連続ドラマ初主演となる綾野剛。
その他のキャストも、渡部篤郎、沢尻エリカ、池内博之などの実力派俳優で固められています。
今回は、そんなドラマ『ハゲタカ』について紹介していきたいと思います。
Contents
『ハゲタカ』ってどんなドラマ?
原作は累計230万部突破の人気経済小説『ハゲタカ』、『ハゲタカⅡ』です。
小説『ハゲタカ』は1997年から2004年を舞台とし、『ハゲタカⅡ』は2005年、2006年を舞台としています。
今回のドラマ版は、そのどちらもを原作として描くようです。
主人公は”買収のスペシャリスト”として、腐敗した企業や日本経済界へ大胆にメスを入れる男、鷲津政彦。
世間からは企業を食い荒らす”ハゲタカ”と総バッシングを受けながら、大手銀行や日本の大企業を大胆に買収していきます。
ダークヒーローな主人公ながら、サラーリマンを中心にカリスマ的人気のキャラクターです。
巨大企業を丸裸にし勝利していく、その爽快感が圧倒的な支持を得ているみたいですね。
そして、『ハゲタカ』に登場する架空の企業にはそれぞれモデルになった企業があります。
三葉銀行 – 三和銀行
ミカドホテル -金谷ホテル
太陽製菓 – 東ハト
足助銀行 – 足利銀行
鈴紡 – カネボウ
月華 – 花王
シャイン – キヤノン
曙電機 – 富士通を中心に大手電機8社(日立製作所、パナソニック、東芝、三菱電機、ソニー、シャープ、NEC、富士通)
ゴールドバーグ・コールズ – ゴールドマン・サックス
KKL – コールバーグ・クラビス・ロバーツ
プラザ・グループ – カーライル・グループ
あくまでフィクションですが、このように現実の企業をモデルにしているので親しみやすく面白いという点もあるのでしょうね。
あらすじ
2019年、『平成』の幕が下りる――
バブル景気という熱狂の中で産声を上げた平成という時代は
バブル崩壊、失われた10年、リーマンショック、
そしてアベノミクスによる景気上昇、と
経済の乱高下に揺さぶられ続けた30年間だった…
バブル崩壊後の1997年、“失われた10年”の渦中にあった日本に突如として現れた外資系投資ファンド代表の鷲津政彦――“ハゲタカ”と激しいバッシングを受けながらも、不良債権を抱えた“大銀行”や経営不振の“名門企業”へ次々と買収劇を仕掛け、鮮やかに勝利していく
「最強の企業買収者」と日本を震撼させた男が、腐敗した企業、そして日本経済界へ大胆に、そして痛快にメスを入れ、次々と革命を起こしていく――
引用元 http://www.tv-asahi.co.jp/hagetaka/#/?category=drama
来年には平成という時代が終わります。
その平成という時代と共に駆け抜けた鷲津政彦を1クールでスピード感たっぷりに描いているようです。
まさに今見るべき作品なのかもしれませんね。
公式サイトによるとドラマオリジナルエピソードもあるのだそうです。
しかも、原作者である真山仁さんが今回のドラマ化のために書き下ろした原案をもとにしているそうです。
原作ファンも必見のドラマになっていることは間違いないですね。
ネタバレ
大手銀行や日本のリーディングカンパニーを相手に、圧倒的な買収劇を見せる鷲津政彦。
彼には隠された真の目的がありました。
大蔵省と当時の取引相手の銀行に騙され、割腹自殺を遂げた花井淳平という男。
彼にいったいなにがあったのか徹底的に調べ上げる鷲津。
実はこの花井という男は鷲津政彦の父親であり、陥れた人物に復讐するために企業買収をしながら探していたのでした。
『ハゲタカ』という物語の核となるネタバレのため、花井淳平のキャストはもちろん発表されていません。
誰が演じているのかストーリーが進むにつれての楽しみでもありますね。
小説『ハゲタカ』は、三葉銀行の飯島という人物が自身の出世のために花井を陥れたことが分かり、隠し口座の情報を流すなどして復讐をするところで終わります。
ドラマでは『ハゲタカⅡ』のエピソードやオリジナルストーリーがあるとのことなので、小説通りに終わるのかそれとも違ったエンディングを見せるのか。
そういったところも楽しみです。
キャストの紹介
NHK版のドラマの時も大森南朋をはじめ実力派俳優で彩られていた『ハゲタカ』ですが、今回のテレビ朝日版『ハゲタカ』も名実ともに揃った名優たちが共演しています。
その一部をここで紹介していきたいと思います。
綾野剛
1982年1月26日生まれ(36歳)
岐阜県の出身で高校生までは陸上競技に打ち込み、岐阜県中学校陸上競技大会の800Mで優勝、岐阜県高等学校陸上競技大会で準優勝などの記録をもっています。
2000年3月に高校卒業と共に上京し、モデル、バンド活動などを行います。
俳優としては、2003年『仮面ライダー555』の怪人役でデビュー。
2006年には『全速力海岸』で主演し、同作の全ての楽曲の作詞作曲も担当した。
翌2007年には長編初主演となる『LIfe』が公開。
映画『LIfe』では音楽監督も兼任し、サウンドトラックのジャケットデザインや自らの衣装なども担当。
多彩な才能を見せます。
色白、細身、三白眼という風貌から蛇顔の代表格とも言われ、そのミステリアスな雰囲気で数々の作品で圧倒的な存在感をみせます。
今回の『ハゲタカ』の主人公、鷲津政彦もミステリアスなカリスマ性をもった人物なので、ぴったりですね。
2013年度の第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞を皮切りに、毎年数々の俳優賞を受賞しています。
名実ともに揃ったという表現が正しくぴったりな俳優さんだと思います。
『ハゲタカ』に対する綾野剛さんのコメント
過去最大の難関に立ち向かおうとしています。
一筋縄ではいかないハゲタカに挑むのですから。
いつからか、自身を愛せず、自身に落胆し、自身を否定する時代に、いつだって人生の選択は待ってくれない。
この作品が皆様にとって、明日への活力、生きる希望へと繋がるよう、チームハゲタカは和泉聖治監督、スタッフ、キャストと共に挑戦し続け「現状維持は後退である」を信念に、最後まで攻めの姿勢で戦い抜きます。難関は越える為にある。
引用元 http://www.tv-asahi.co.jp/hagetaka/#/%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88?category=drama
”監督が死ねと言ったら死ぬ俳優”と評されるだけはある、真摯な姿勢ですね。
綾野剛さんの攻めた鷲津政彦役をはやく見てみたいです。
沢尻エリカ
1986年4月8日生まれ(32歳)
日本人の父親とアルジェリア系フランス人の母親のもとに生まれる。
芸能界のデビューは小学6年生の時で、初めての仕事は『りぼん』の懸賞ページのモデル。
その後『二コラ』のモデルとなります。
2003年にドラマ『ホットマン』で連続ドラマへ初出演。
2004年に映画初出演となる『問題のない私たち』で準主演を務めました。
2005年には映画『パッチギ!』、ドラマ初主演となる『1リットルの涙』での演技が高く評価され、数々の映画賞、新人賞を受賞。
2006年にはドラマ『タイヨウのうた』に主演し、役所であるKaoru Amane名義で歌手デビューもしています。
『間宮兄弟』、『シュガー&スパイス 風味絶佳』、『オトシモノ』、『天使の卵』、『手紙』、『クローズド・ノート』など短期間に連続で映画の主演・ヒロインを演じるなど、一時代を代表する人気女優となりました。
しかし、2007年『クローズド・ノート』舞台挨拶での振る舞いから、世間、メディアか総バッシングを受けます。
その後、芸能活動休止などもありましたが、2012年の映画『ヘルタースケルター』の主演で女優復帰。
興行収入20億円を突破する大ヒット作となったうえ、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。
沢尻エリカの人気、実力ともに証明する映画となりました。
今回『ハゲタカ』で沢尻さんが演じるのはホテルのフロントマネージャー・松平貴子
名門みやびホテルのオーナー一家の出で、鷲津政彦の最大の敵として登場するようです。
男勝りな感じのある沢尻さんにぴったりな役所だと思います。
『ハゲタカ』に対する沢尻エリカさんのコメント
『ハゲタカ』は誰もが知るヒット作品。お話をいただいたときは「あの『ハゲタカ』か!」と驚きました。ただ私自身、金融・経済といったジャンルの作品をやらせてもらったことがなかったので少しだけ不安もありましたが、一生懸命頑張って『ハゲタカ』の色に染まっていけたら、と思っています。
引用元 http://www.tv-asahi.co.jp/hagetaka/#/%E3%82%B3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88?category=drama
みやびホテルを買収しようとする鷲津政彦と敵対する松平貴子。
綾野さんと沢尻さんの対決がはやく見てみたいですね。
おわりに
今回はテレビ朝日のドラマ『ハゲタカ』を紹介しました。
人気小説の2度目のドラマ化ということもあり、注目度は高いですね。
こういった作品はNHK版と見比べてみるなんて、楽しみ方も出来ちゃうと思います。
今からNHK版のほうを見返すのもアリですね。
ドラマ『ハゲタカ』は7月よりテレビ朝日で毎週木曜日21時放送予定です。
楽しみに待ちましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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