「万引き家族」は是枝裕和監督による作品で2018年公開の映画です。
カンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞したり、アカデミー賞にノミネートされたりと日本だけではなく海外でも大変話題になった映画ですよね。
ここでは松岡茉優さん演じる亜紀の仕事内容やお客さんの「4番さん」との関係、なぜ障害者の設定にしたのか?等についてご紹介していこうと思います。
Contents
亜紀の仕事内容は?ロケ現場はどこ?
亜紀は実の妹の名前である「さやか」という名前を源氏名にして風俗(JK見学店)でバイトをしています。
ハイ・リフレ。因みに万引き家族の亜紀がバイトしてる店はJKリフレ店ではなくてJK見学店ていうんだってさ。違いはわからんがな。
— menrer (@tya9) July 9, 2018
JK見学店ってどんなの?
普段耳にすることのない「JK見学店」というお店。
いったいどんな仕事なのか調べてみました。
「万引き家族」を観るまではこういったお店があるのを知りませんでしたが、女の子たちが女子高生のコスプレをしてマジックミラー越しに見ているお客さんからの恥ずかしいリクエストに応えるというもののようです。
マジックミラー越しの部屋の中で見えないお客さんに向けて胸をさらしたり、股を開いたりとなかなか刺激的なサービスをしてくれるようですね。
お店によっては水着や別のコスプレ衣装などにチェンジしてもらうオプションサービスをしてくれるところもあるようです。
こういった商売が成り立つなんて…エロスの力はすごいですね…。
ただし、リクエストには答えるもののお客さんが女の子とお話しするのは禁止のようですよ。
風俗シーンのロケ現場は?
亜紀の風俗で働くシーンは、東京都墨田区に実際にある「コスプレ見学店コスっちゃお!」でロケを行ったそうです。
松岡茉優さんはお店で働いている女の子たちに質問をしたりして今回の役どころの参考にしたとのことです。
作中では大胆に胸を披露して話題となりました。
なかなかきわどい演技をされていてリアルでしたね。
あまりにも刺激的なのでノーカットでTV放映された際には物議を醸しだしたりもしました。
確かにお茶の間でこれを家族と観るのは気まずい雰囲気になってキツいかもしれませんね…。
先月見学店記事のアクセスが爆発してたから調べてみると『万引き家族』の放送日だった。映画内に見学店って言葉出てたっけ?相変わらずTV効果すごい🙄https://t.co/ZvEUQNvOeH pic.twitter.com/wuogtPdZow
— 矢口com (@yaguchicom) August 11, 2019
え??
今日
「万引き家族」
ノーカットで地上波放送映画館で見たけど、ノーカット大丈夫なのか??😅
PG12指定になってる映画…
万引きシーン以外にも小さい子供に見せたくないシーンもちらほらあったけど…🤔 pic.twitter.com/nayh32uJ9X— いちごっち (@ichigo201509) July 20, 2019
亜紀と4番さんの役どころと関係は?障害者設定なのはなぜ?
つづきまして亜紀と4番さんについて掘り下げていきましょう。
亜紀と4番さんの関係
「4番さん」とは作中で出てくる亜紀のバイト先のお客さんです。
亜紀はお店では決して人気が高い女の子ではないようですが、4番さんは数少ない常連さんの一人なのです。
亜紀は決して環境に恵まれておらず心に闇を抱えているような人物です。
柴田家で家族の疑似体験が出来ていることで心はまぎれているのかもしれませんが、心底では愛情に飢えているように感じました。
現実では血のつながっている両親から必要とされておらず、その満たされない気持ちを抱えているのが物悲しく、悲壮感が漂います…。
一方、4番さんも亜紀と同じような雰囲気を醸し出しています。
作中でははっきりと触れていませんが彼もまた何か心が深く傷ついているように見受けられます。
『万引き家族』
全員の演技が素晴らしいけど、やっぱり4番さんこと池松壮亮はすごいよな。そう出番も多くないし、台詞もあれだけ、それでこの説得力。
これはもう彼にしか出来ない役だ。#万引き家族 pic.twitter.com/xv7b0D3cXc— るそん。 (@Lecon_3606) July 20, 2019
#壮選挙2019
『万引き家族』の4番さん。
少しのシーンながらこの青年の生い立ちや孤独を想像させられる、彼の人生を生きていると感じる役作りでした。しかも撮影は『宮本から君へ』撮影の合間のたった2日間。
さやかの太ももについた涙を拭うシーンや抱き締められたあの表情が心の琴線に触れました。 pic.twitter.com/EsWY5BSMeO— ミユキ (@QUuQZs1DKVQfb5q) May 13, 2019
4番さんは自分で自分を殴ってしまう人です。
きっと彼にも今まで色々とあったのでしょう。
そのせいなのか、4番さんは言葉を発することができません。
後天性の吃音障害、もしくは何かしら話せない障害なのではないかと思われます。
障害者設定のワケ
この「話せない」設定が4番さんは心が深く傷ついているという「象徴」として描かれているのではないでしょうか。
池松壮亮の吃音含め色々訳ありな感じとか社会不適合な感じがすごかったし松岡茉優のすごいピュアな部分となんかすごい闇抱えてる感じがすごかったし2人のトークルームのたった数分が切なかったし愛おしかった#万引き家族 pic.twitter.com/L2AV53pHTM
— すー (@Sky0509C) July 20, 2019
万引き家族で象徴的なのは、名前とは何か?という問いなんですが、これはまたしっかりと考えよう。4番さんの吃音、これはすごく重要な設定なんですよ。
— ダダイスト新吉 (@nktrta960) June 14, 2018
深く分析すると興ざめしてしまうかもしれませんが、「話せない」設定にすることで心に傷を抱えていることがより鮮明になる気がします。
そして「話せない」ことで亜紀とは言葉ではなく心で通じ合い、より絆を深めたのではないでしょうか。
映画の設定とはいえ、なんだかとても切ないですね…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
色々調べていたらなんだかしんみりしてしまいましたが、亜紀や4番さんについてご紹介いたしました。
とても良い雰囲気になっていた亜紀と4番さんでしたが、柴田一家が離散してしまってからは二人のその後が描かれていません。
二人はあれからどうなってしまったのでしょう。
亜紀は心のよりどころだった柴田家の人々も失ってしまった状態ですし、せめて4番さんとはうまくいって幸せになって欲しいなと思いました。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。
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