今回紹介させて頂く作品はアルゼンチン犯罪史で最も有名な連続殺人犯の少年を描いた実話を基にしている「永遠の僕のもの」をご紹介させて頂きます。
そして『永遠の僕のもの』カルロス役ロレンソフェロがかなり注目されています。
今作はルイス・オルテガ監督による2018年に公開された映画で、第71回カンヌ国際映画祭のある視点部門で上映され第91回アカデミー賞外国語映画賞にスペイン代表作として出品されましたが惜しくもノミネートを逃しました。
原題は「EL ANGEL」です。
そんな今作がどのような映画となっているかご紹介させて頂きます。
「永遠に僕のもの」ってどんな映画?あらすじやネタバレ!
今作の簡単なあらすじをご紹介します。
主人公のカルロスは幼い顔付きでまるで女の子のような雰囲気を持つ普通の男子高校生。
しかし自称生まれつきの泥棒であり日々他人の家に忍び込み物を盗むなどを繰り返していた。
そんなカルロスは学校でラモンという高校生と知り合ったのもつかの間、喧嘩になるものの二人はそれをきっかけに惹かれ合い、友達となる。
ラモンはカルロスが盗みをしていることを知ると自分の父親に会わせたいと家に招待する。
ラモンの父親も犯罪歴のある人間であり3人は手を組み拳銃屋にある拳銃を盗むことを計画する。
それを機に3人は次々と強盗をするようになる。
そんな日々が続いたある日老人の家に侵入したカルロスは盗んだ銃で老人を撃ち殺してしまう。
しかしカルロスは自分が殺人を犯した事に全く動揺もせず、リスクの高い強盗を起こし殺人を繰り返すのだった。
簡単なあらすじをご紹介させていただきました。
今作は美しい容姿を持った少年カルロスの美しくも儚い青春を描いた作品となっています。
「永遠に僕のもの」の見所とは?
今作のモデルとなったカルロス・エディアルド・ロブレド・プッチはアルゼンチンで”死の天使”や”黒い天使”と呼ばれ容姿は少女の様に可愛らしく美しいのと裏腹に12人もの殺人や多数の窃盗で1973年に逮捕されました。
実話を基にした今作は、1970年代のアルゼンチン、ブエノスアイレスを舞台としており幼い頃から他人の持っているものを無性に欲しがるカルロスは、思春期に入り窃盗を繰り返す様になります。
そんなカルロスが新しく入った学校で出会ったラモンという青年との出会いからカルロスは変わっていきます。
2人は意気投合しラモンの父親も加担し様々な犯罪に手を染め始めます。
今作の見所は主にカルロスの内面となっていると思います。
幼い頃から他人のものを自分のものにする事で優越感に浸っていたであろうカルロスは他者のものを手に入れた、あるいは自分の望むものを手に入れたその先に何があるのか、その虚無感や喪失感を重点に描いている作品ではないかと思われます。
思春期という大人でもなく子供でもない不安定な時期の関係性や刹那を描く作品は少なくなくカルロスの様に常に満たされず結局は命を奪うことさえ何も感じなくなってしまう青年のストーリーとなっています。
「永遠に僕のもの」のキャストは?
今作の主要キャストをご紹介します。
ロレンソ・フェロ
名前 | ロレンソ・フェロ |
出身 | アルゼンチン |
生年月日 | 1998年11月9日 (20歳) |
父親はラファエロ・フェロさんというアルゼンチンで有名な俳優さんでロレンソさんは今作で俳優デビューを果たし普段は”Kiddo toto”というラッパーで音楽活動をしています。
2019年に「RE$FRIADO」というアルバムをリリースされています。
今作では主人公のカルロス役として主演に抜擢されました。
チノ・ダリン
名前 | チノ・ダリン |
出身 | アルゼンチン |
生年月日 | 1989年1月14日(30歳) |
アルゼンチンの俳優さんで2015年に放送されたTVシリーズ「エル・クラン ある家族の秘密」や2018年に公開された「嵐の中で」などTVシリーズや様々な映画に出演して活躍されています。
今作ではカルロスと一緒に行動するラモス役として出演しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
映像のフィルターなども美しく取られており映像ファンなども注目している今作公開が楽しみです。
今回ご紹介させていただきました「永遠に僕のもの」は2019年8月16日日本公開となっています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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