映画マニア、管理人です。
アカデミー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞にもノミネートされた話題作、リドリー・スコット監督の「ゲティ家の身代金」の日本公開が決定しました。
大富豪の孫がび誘拐された事件をもとにしたこの映画、実際に起こった事件だけにその結末が気になりますよね。
しかも内容や設定もけっこう変わっているとうか・・・。
ネタバレやあらすじなど、日本公開日と合わせてご紹介していきます。
Contents
「ゲティ家の身代金」ってどんな映画?
ミシェル・ウィリアムズが日給$80(9000円)! リドリー・スコットの'All the Money'の追加撮影で彼女は総額でも$1000以下で出演したのに共演のマーク・ウォルバーグは$1500万を要求。どっちも同じエージェントなのに…。ちなみに監督はギャラ返上したとのこと https://t.co/JFJt3odnSy
— junkTokyo (@junktokyo) January 10, 2018
1973年、世界一の大富豪と言われた石油王ジャン・ポール・ゲティ。その孫ポールがイタリアで誘拐されました。
映画の原題でもある「オール・マネー・イン・ザ・ワールド(世界中の富を手にした男)」とも言われるゲティが「ケチ」だったのです。
この事件は記憶に残り、映画化されるまでになりました。
あらすじ
大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫、17才のポールが誘拐され、1,700万ドルという巨額の身代金を要求されます。
それを守銭奴としても有名なゲティは、驚くことに拒否してしまいます。
離婚してゲティ家から離れ、中流家庭で暮らしていたポールの母ゲイルは、誘拐犯に立ち向かいながら世界一の大富豪とも戦うことになるのです。
そして、なかなか支払われない身代金にしびれをきらした誘拐犯は残忍な手段に出ます。
ポールの切り取られた耳が届き、ゲイルはなお一層愛情を武器にゲッティと対峙していきます。
交渉人を勤めていた元CAIのフレッチャー・チェイスもゲイルを支え、愛情と富のどちらが大切で、永続的なものなのかゲッティに説得を試みます。
その間にも時間は刻々と過ぎ去り、息子の身を案じるゲイルの焦燥がつのっていきます。
母親の愛情とタフさ、そして巨万の富。事件の結末に待ち受けているものとは!?
ネタバレ
実際に起こったこの誘拐事件。
実際に大富豪ゲティ氏は一度身代金支払いを拒否しますが、その後は結局支払って孫を取り戻すことに成功しています。
その後、税金控除を申し立てたのは笑い話でしょうか?
原作の小説は忠実にそのあらすじ通りに描かれていて、マスコミからのパッシングにゲティが屈したように感じられます。
映画の中では多くのマスコミに取り囲まれるシーンがありますが、ゲティを動かす要としてゲイルの存在が強く描かれています。
その強さが見どころですね。
「卑怯な手段に金銭では応じない」とする正義の主張と「金銭よりも愛情」がせめぎ合うヒューマンサスペンス。
ゲティをただの「守銭奴」と見るか、「正義を重んじる人」と見るかで印象は変わってしまいますよね。
助演男優賞ノミネートされたその演技は、海外でも絶賛されています。
ゲティ邸の印象的な映像の中で立ち振る舞うゲティ、決断するその瞬間が早く見たい!
実際に映画を見た方の感想
<男性>
1973年に実際に起こった誘拐事件をもとにした作品ですが、
誘拐犯から孫の切り取られた耳が送られてくるなどショッキングなシーンも多く、
全体的にドロドロした描写の多い作品という感じがしました。
大富豪であるゲティと誘拐された孫の母親との間にある溝のようなものが、
二人の立場の違いを象徴しているように思えました。
また、大富豪としてのメンツと秘密裡に孫を救出しようとする祖父としての心情の間で
苦悩するゲティの姿も印象的でした。
ただ、内容が内容なだけに上映時間133分という長さは「見ていてしんどい」感じがしたのも事実です。
<女性>
如何にして誘拐犯人から人質を取り戻すかではなく、
大富豪の義理の父親から身代金を引き出すかにスポットライトを当てているのが面白かったです。
クリストファー・プラマーが演じている石油王もただただ強欲ではなく、
「1人払えば他の14人も狙われる」などといった時折飛び出す鋭い指摘にも考えさせられました。
「身代金を払えば人質が助かる」という日本的な考え方と、
「金を出すことによってターゲットになる」というアメリカ的な考え方の違いが伝わってきました。
世論や人質の母親であるアビゲイルに押し切られる形でゲティが身代金を出すことになりながらも、
ちゃっかり税金対策に当てる場面には笑わされました。
キャスト紹介
簡単ではありますがキャストを確認していきましょう!
ミシェル・ウィリアムズ(ゲイル役)
#throwback Michelle Williams at the #TonyAwards 2016. Dress was by Louis Vuitton. pic.twitter.com/pTIZZyPqfh
— Michelle Williams (@MichelleWFans) June 11, 2017
1980年生まれ、アメリカ出身のミシェル・ウィリアムズは現在37才。
この映画、ケヴィン・スペイシーの出演シーンをカットするため再度撮影が行われたのですが、その時のギャラの安さでも話題になりました。
ですが、本人は「リドリー・スコットのためなら」と承諾したそうです。
笑顔も素敵なミシェルは、これからもハリウッドで活躍しそうですね。
<作品>
ブロークバック・マウンテン 2005年(アルマ役)
ブルーバレンタイン 2010年(シンディ・ペリエラ役)
マリリン 7日間の恋 2011年(マリリン・モンロー役)
マンチェスター・バイ・ザ・シー 2016年(ランディ・チャンドラー役)
ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択 2016年(ジーナ役)
クリストファー・プラマー(ジャン・ポール・ゲティ役)
1920年生まれのクリストファー・プラマーは現在88才、カナダ出身です。
ケヴィン・スペイシーの代役として急きょ決まった配役でしたが、第90回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、演技部門での最高齢記録にまでなりました。
凛とした姿が富豪の紳士には適役ですよね。
<作品>
ビューティフル・マインド 2001年(ローゼン医師役)
カールじいさんの空飛ぶ家 2009年(チャールズ・マンツ役 声の出演)
人生はビギナーズ 2010年(ハル・フィールズ役)
偽りの忠誠 ナチスが愛した女 2016年(ヴィルヘルム2世役)
マーク・ウォールバーグ(フレッチャー・チェイス役)
1971年生まれでアメリカ出身。俳優、プロデューサーの他、歌手でもあります。
マーク・ウォールバーグといえば、やっぱり肉体改造。
2013年に役のために20kg増量、そして6kg減量、さらに25kg減量という驚きのトランスフォームが話題になりました。
今回は少しシャープな印象の元CAI役を演じています。現在も次回作に向けて肉体改造中だそうですよ。
<作品>
ディパーテッド 2006年(ディグナム巡査部長役)
ザ・ファイター 2010年(ミッキー・ウォード役)
トランスフォーマー/ロストエイジ 2014年(ケイド・イェーガー役)
テッド2 2015年(ジョン・ベネット役)
トランスフォーマー/最後の騎士王 2017年(ケイド・イェーガー役)
日本公開日は?
そして気になる日本公開日も、2018年5月25日と発表されました。
アカデミー賞、ゴールデングローブ賞とノミネートされた注目作。公開が待ちきれないですよね。
日本ではまあ4月下旬あたりからCMが流れそうな気がしている。
まとめ
ケビン・スペンシー降板からミシェルとマークのギャラ格差、そしてクリストファーのアカデミー賞ノミネートと様々な話題を呼んだ「ゲティ家の身代金」。
色々と興味はつきませんが、やはり一番気になるのは結末ですよね。
実際の事件ではその後の逸話も多くありますが、映画ではどんな最後を迎えることになるのか。
どんな脚色があるのか?
リドリー・スコット監督が描く傑作サスペンスに期待が高まります!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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