365日24時間増築を繰り返す怪奇屋敷を舞台にしたホラー映画『ウィンチェスターハウス』が日本で2018年6月29日に公開されます。
休むことなく増築を繰り返すなんて突拍子もない題材だな、なんて思っちゃいますよね。
事実は小説よりも奇なり、実はこれ実際にある建物なんです。
38年間もの間365日24時間増築を続けた”ウィンチェスター・ミステリー・ハウス”。
この実在する怪奇屋敷を取り扱った映画というわけなんです。
今回は実際のウィンチェスター・ミステリー・ハウスの逸話を踏まえながら、映画『ウィンチェスターハウス』を紹介していきたいと思います。
Contents
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスって何?
↓ 実際のウィンチェスター・ミステリー・ハウスの写真
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスは、ウィンチェスター銃の商業的成功により巨万の富を得たウィリアム・ウィンチェスターの妻サラによって建設された建物です。
娘と夫を亡くし悲しみに暮れたサラは”ボストンの霊媒師”と呼ばれる霊媒師に助言を求めました。
その霊媒師は、ウィンチェスター家が代々製造してきたウィンチェスター銃に命を奪われた人々によって呪われているのだと告げました。
そして、その呪いから逃れるためには西に向かい霊たちのための家を建てるよう助言したのです。
その家の建設を止めてはいけない、もし止めればあなたの命は尽きるでしょうという忠告を添えて。
この助言を受けたサラは、実際に西へ向かい家を建て365日増築を繰り返したのです。
この増築は1884年からサラが亡くなる1922年まで、およそ38年間もの間続きました。
屋敷には40の寝室や2つの舞踏室を含め160の個室があり、47個の暖炉、1万枚の窓ガラス、17の煙突、2つの地下室、3つのエレベーターなどが在ります。
これが”アメリカで最も呪われた”と謳われるウィンチェスター・ミステリー・ハウスという怪奇屋敷なのです。
↑「西部を征服した」と称されるウィンチェスター銃の写真
『ウィンチェスターハウス』ってどんな映画?
映画『ウィンチェスターハウス』は、上に書いたウィンチェスター・ミステリー・ハウスの逸話を映画化したものです。
とても奇怪な逸話ですから、ホラー映画の題材としては申し分ないですよね。
あらすじ
サラ・ウィンチェスターは夫が遺した広大な屋敷に暮らしていた。彼女の夫、ウィリアム・ウィンチェスターは銃製造会社の社長であったため、その突然死は銃で殺された人間の怨霊が原因だと噂された。子供と夫を立て続けに亡くしたサラは悲しみの底にあったが、自分も怨霊に取り憑かれているのではないかという思いが日に日に強くなっていた。ついに耐えきれなくなったサラは霊媒師に助言を仰いだ。サラはその助言通りにカリフォルニア州サンノゼに引っ越し、亡くなるまでの38年間を邸宅の建設に捧げることとなった。傍から見れば狂気の沙汰であったが、サラにとっては怨霊から逃れるための必死の策であった。
1906年、精神科医のエリック・プライスはそんなサラの診察のために邸宅に赴くことになった。そこで彼は怪奇現象に遭遇し、サラが正気であることを確信するに至る。
この映画の主人公はどうやら精神科医のエリックのようです。
サラを診療するために屋敷を訪れたエリックに怪奇現象が襲う。
どのように怨霊が襲ってくるのか、とても気になります。
ウィンチェスターハウス自体は、現在観光名所として入ることもできるみたいですが、なかなかアメリカなんて行けないですよね。
なので映画ではありますが、ウィンチェスターハウスの内部がどのような感じか見られるのが個人的にはとても楽しみです。
ネタバレ
エリックはいつもある弾丸を持ち歩いています。
それは、妻を亡くした時に自分が撃たれた弾丸でした。
撃たれたときに気絶してしまったためエリックは妻の死がなぜ起こったのか分からず罪悪感にさいなまれていました。
そして、ウィンチェスターハウスでエリックは妻の霊と再会します。
彼女は精神病によって自殺をしようと銃を自分自身に向けていました。
エリックは彼女から銃を取り上げようとしますが、誤ってエリックを撃ってしまいます。
その絶望感や罪悪感から妻はまた自分自身の頭を撃ちぬいてしまった、ということを伝えられます。
妻はエリックを慰め彼を罪悪感から解放します。
この弾丸はサラを襲う怨霊を撃ちぬき、屋敷の恐怖を取り除くのでした。
ネットの反応
公開前に『ウィンチェスターハウス』の試写会が行われました。
その時の感想や反応などをネットから集めてみました。
2018年初夏公開の『ウィンチェスターハウス』試写で観てきました。カリフォルニアにある実在の屋敷が舞台、実話がモデルの幽霊屋敷ムービー。いやー、どっきどきしましたわ。心臓の悪い人にはお勧めできません(;^_^。1906年が舞台なのも個人的にマル。映像綺麗でした(綺麗なだけじゃないけど(;^_^) pic.twitter.com/6HBbXbZmpA
— 北原尚彦@『シャーロック・ホームズの蒐集』3/22発売 (@naohikoKITAHARA) April 19, 2018
初夏公開の『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』を試写で鑑賞。亡霊を封じ込めるために増改築を続ける家にまつわる幽霊屋敷モノ。現実主義者の精神科医が恐怖の正体に迫る辺りから、後半の畳み掛けが秀逸。音で脅かす演出もあるけど、ゴーストものでは合格で美術セットも豪華。99分 pic.twitter.com/0C945CRsdJ
— のざわよしのり (@mad_yn) April 25, 2018
『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』試写。現在もアメリカに観光名所として実在する幽霊屋敷を舞台にした、所有者の夫人をめぐる恐怖のドラマ。怖いというより音や演出で脅かすシーンが多く既視感が強いが、題材は面白い。アンティークな世界観や館の内観など美術面も見どころ。
— asapu (@asapu918) April 25, 2018
舞台が1906年ということもあり、皆さんレトロホラーな雰囲気にゾクゾクしているみたいですね。
観客はエリックと共にウィンチェスターハウスを探索しているような感覚になるのだそうです。
はやく映画館で怨霊のいる幽霊屋敷探検を楽しみたいですね。
キャストの紹介
サラ・ウィンチェスター/ヘレン・ミレン
1945年7月26日生まれ
2006年の『クィーン』でアカデミー主演女優賞を受賞。
その他エミー賞を4回、トニー賞を1回、カンヌ国際映画祭の女優賞を2回受賞している大御所女優です。
出演代表作には『キャル』、『英国万歳!』、『クィーン』、『RED/レッド』シリーズなどがあります。
エリック・プライス/ジェイソン・クラーク
1969年7月17日生まれ
数多くの映画やドラマに出演し高い評価を得ています。
最近では、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』でジョン・コナーを演じていたのが印象深いですね。
出演代表作に『パブリック・エネミーズ』、『華麗なるギャツビー』、『猿の惑星:新世紀』などがあります。
まとめ
実際にある世にも奇妙な屋敷を題材にした映画『ウィンチェスターハウス』。
とても興味深いですよね。
実際のウィンチェスター・ミステリー・ハウスもいつか訪れてみたいです。
とりあえず今年は映画を見て、幽霊屋敷の雰囲気を味わいたいと思います!
『ウィンチェスターハウス』は2018年6月29日(金)より全国ロードショーです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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