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『30年後の同窓会』(映画)ネタバレやあらすじは?キャストや30年前の大きな事件とは?

映画『6才のボクが、大人になるまで。』(2014年)のリチャード・リンクレイター監督の新作、
映画『30年後の同窓会』が2017年にアメリカで公開され、とても好評です。

2005年に出版された小説『Last Flag Flying』(ダリル・ポニクサン原作)を映画化したこの作品は、
30年の空白の後、再会した3人の50代の大人の男たちの友情を描いた、切ないけど、面白いというアメリカらしい映画です。

日本公開予告動画では「50才のスタンド・バイ・ミー」と宣伝され、6月8日から日本公開となります。

そこで、今回は、映画『30年後の同窓会』のあらすじや、キャスト、そして、実際に鑑賞した感想も含めてご紹介いたします。

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Contents

映画『30年後の同窓会』のあらすじ

時は、2003年12月、ドック(ドクター)ことラリー・シェパードは一年程前に妻を亡くし、
最近イラク戦争に派兵させられていた息子、ラリー、ジュニアもイラクで戦死したという知らせを受け、すっかり落ち込んでおりました。

一人ぼっちになってしまったドックは30年以上会っていないかつての戦友、サル・ネルソンが営むバーを訪ね、
二人でもう一人の戦友で牧師になったリチャード・ミューラーの教会に向かいます。

リチャードは内心、昔の悪友にはもうあまり関わりたくないと思いながらも、
二人を食事に招きました。そこで、ドックは、息子がイラクで戦死し、遺体が
イラクからアメリカに戻ってくるのだが、妻も亡くし、一人で、心細いから一緒に息子に会いに行ってほしいと頼むのです。

サルは一緒にいくつもりですが、リチャードは一度断るのです。しかし、リチャードの妻は、ドックを気の毒に思い、リチャードに一緒に行くように説得します。

そして、ワシントンD.Cにある戦死者専用の名誉あるアーリントン墓地にいくのですが、
そこには誰もいなくて、よく通知をみると、まずは、デルウェア州にあるドーバー空軍基地で遺体と対面することになっており、
3人は今度そちらに向かうのです。

ドーバー空軍基地につくと、遺体は棺の中に収められて、国旗で包まれておりました。
基地の責任者であるウィリッツ中佐は、頭を撃たれたので、顔の損傷がひどいから遺体を見ない方が良いと言い張るのですが、
ドックは息子に合わせてほしいと食い下がり、息子と対面します。

変わり果てた息子に、呆然と泣き崩れるドックですが、戦死者専用のアーリントン墓地なんかに埋葬せず、
生まれ育った故郷に連れて帰り、葬式をし、卒業式のマントを着せて、故郷に埋葬すると言いだします。

ウィリッツ中佐は軍のプライドがあるので、アーリントン墓地に埋葬すべきだ、とドックを説得しようとしますが、
サルやリチャードも、ウィリッツ中佐に食ってかかり、結局、息子の戦友で親友だった若い兵士ワシントンを3人に同行させ、遺体を引き渡しました。

息子の遺体は何とか自宅に戻り、地元の友人に見送られ、無事に故郷で眠ることが出来るのでした。

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映画『30年後の同窓会』のみどころ、30年前の出来事とは、ネタバレ

シンプルなあらすじですが、戦争、軍隊、友情、薬、家族、不平等な社会、宗教、色んな題材が笑いと涙にして取り上げられて、とっても見ごたえのある映画です。

3人は道中、米国という国に誇りをもちながらも自分たちを苦しめた、ベトナム戦争、息子の命を奪ったイラク戦争の意義や、
社会の歪み、自分達の悩みなどを冗談交えて語り合うのですが、死の瀬戸際を共にした戦友だからこそ分かちあえる痛み、本心、とても現実味があって説得力があります。

30年前に起こったことは、回想シーンではなく、あくまでも、3人の道中の会話で説明されております。

戦地と言う地獄の中で、正気を保てる人なんてほんの一握りなのでしょう。彼らもいつ死ぬかわからない戦地では、
女性と遊び、ふざけてはお互いを慰めあって生き抜いていたのですが、ある時、衛生兵だったドックが管理するモルヒネに手を出してしまったのです。

モルヒネでハイになることに病みつきになってしまい、ドックのもっていたモルヒネを全部使ってしまい、
その後、大けがをして苦しむ兵士の手当をするドックにはその兵士の痛みを和らげてあげるモルヒネが無かったのです。

その為に、その仲間の兵士は痛みにもがき苦しみながら死んで行ったのです。
その苦しむ姿を目の当たりにした3人は帰還後は連絡も取ることもなく、それぞれ罪悪感と共に生きて行くことになったのです。

しかし、皮肉にも、イラク戦争で亡くなった息子の遺体を運びということで30年後に再会し、
ベトナム戦争で負った心の傷、苦しみを分かちあい、友情を取り戻すのでした。

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映画『30年後の同窓会』のキャスト

3人のベテラン俳優のおじ様方、とってもいい演技をみせてくれますよ。

スティーヴ・カレル (55歳、マサチューセッツ州出身)

ドックこと、ラリー・シェパードはスティーヴ・カレルが演じます。

コメディでの役が多いスティーブですが、今回は真面目な役です。と、いっても
息子を失い、頼りなく、悲壮感をだしながらも、どこかとぼけていて笑えるという
独特なキャラクターを上手く演じてます。

スティーヴ・カレルは2005年映画『40歳の童貞男』を始め多くのコメディー作品で活躍されてます。昨年は、映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』も大ヒットしました。

ブライアン・クランストン (62歳、ハリウッド出身) 

バーを営みながら、酒を飲み、面白おかしく、自由に生きているかのようにみえるのですが、30年前の罪悪感に苦しみ、抜け出せずにいる、サル・ネルソン役には
ブライアン・クランストンが素晴らしい演技で作品を一層盛り上げてくれます。

ブライアン・クランと言えば最近はなんといっても、テレビシリーズ『ブレイキング・バッド』(2008年から2013年)で大人気ですね。

ローレンス・フィッシュバーン (56歳、ジョージア州出身)

30年前の罪悪感からキリスト教に心のよりどころをみつけ、お酒もやめ、牧師になり、妻を愛する真面目な夫になったリチャード・ミューラー役に意外にもローレンス・フィッシュバーン が務めます。

1979年、18歳の時、フランシス・フォード・コッポラ監督の映画『地獄の黙示録』に出演以来、様々な映画で活躍してます。
とくに、映画『マトリックス』シリーズでの出演が有名ですね。

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まとめ

今回は映画『30年後の同窓会』を紹介させて頂きました。いかがでしたか?

アメリカという国はいつの時代もどこかで戦争していて、そこに派兵される若者がいて、
沢山の若い命が犠牲になってしまったり、何とか生き延びたとしても、
何かしらのトラウマに一生苦しむ事になってしまっている犠牲者が沢山いるのだというアメリカの一面を垣間見ることのできる作品です。

3人のベテラン俳優さんが戦争という題材を重くならないよう、かつ、観る側に共感してもらえるような素晴らしい演技を見せてくれます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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