映画マニア、管理人です。
フィギュアスケートと言えばだれでもすぐに思い出すのは、なんといっても、羽生結弦選手ですよね。
本当に素晴らしい演技で文句なしの金メダルに世界中がうっとりでした。
しかし、今回紹介する映画は、そんな世界中をうっとりさせる羽生選手とは真逆。
フィギュアスケートの美しいイメージを壊してしまうダークなフィギュアスケート選手の伝記映画、映画『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』です。
昨年2017年12月にアメリカで限定公開されましたが、かなり話題となっています。
日本でも公開が決まったようですので、その前にあらすじやみどころ、主演マーゴット・ロビーの評判など、海外情報をご紹介します。
Contents
ところで、トーニャって誰?
主人公となる実在のトーニャ・ハーディングというのは、アメリカ、オレゴン州出身の1990年代の初めに活躍した元フィギュアスケート選手です。
1991年に開かれた全米女子選手権で全米で初めてトリプルアクセルを成功させ、1992年アルベールビルオリンピックに出場し、一躍注目を浴びた選手なのですが…。
その後、1994年のリレハンメルオリンピックを前にライバル選手、ナンシー・ケリガンを襲撃する事件に関わった疑いで、人気者から、一気に悪者になり、全米、そしてフィギュアスケート界を大騒ぎさせたのでした。
トーニャの育った環境は恵まれているとは決して言える状況ではありませんでした。
母親は粗暴で、言葉遣いも悪く、トーニャ自身もかなりワイルドで、反骨精神の強い女性になってしまいました。
映画『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』あらすじ
トーニャは母親のすすめ(強制)で、4歳の時からスケートをはじめ、母親に強制されながらもフィギュアスケート選手として、どんどん実力をつけていきました。
しかしジェフという男と結婚し、粗暴な母親の元を離れる事になりますが結局はジェフも暴力的な男性だったのです。
そんな結婚生活でしたが、持ち前の反骨精神で1991年の全米選手権でトーニャは、アメリカ女子フィギュアスケート選手として初めてトリプルアクセルを成功させ一躍人気者として1992年アルベールビルオリンピックに出場し、4位に入賞しました。
しかし、その後調子が思わしくなかったトーニャですが、1994年、離婚していた元夫ジェフが企んだ、トーニャのライバル選手である、ナンシー・ケリガン襲撃事件に関与しているという疑いをかけられてしまいます。
それでも、取りあえずは1994年のリレハンメルオリンピックには出場することができました。
でも、オリンピック終了後、ナンシー・ケリガン襲撃事件裁判で、結局、何らかの関与があったとし、実刑は免れたものの、罰金や保護観察処分をうけ、アメリカフィギュアスケート界に戻ることはできませんでした。
その後のトーニャ/ネタバレ
ここから凄いのは、トーニャはフィギュアスケートからなんとボクサーへ転身!
なんか、ちょっとフィギュアスケートのイメージが崩れてしまいますよね。
その後は、ボクサーも引退して肉体労働をしたりしていましたが、再婚し息子さんに恵まれ、幸せに暮らすのでした。
本物のトーニャさん(47歳)、ゴールデングローブ賞の会場に招待されたようですね。
Allison Janney thanks Tonya Harding during #GoldenGlobes win https://t.co/CXMiD0eR14 pic.twitter.com/zmpdy6XzDz
— Variety (@Variety) January 8, 2018
こう考えると反骨精神のある女性はやはり強いなというところですね。
このような女性だからこそ映画化されるのでしょうが。
ペンタゴンペーパーズも然り、女性が話題となる映画が2018年は公開されますね。
映画『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』のみどころ
トーニャは本来、全米女子フィギュアスケート選手として初のトリプルアクセルを成功させた人として、輝かしく全米女子フィギュアスケート界で活躍しました。
そして歴史に名前を残せるはずだったのが、元夫の浅はかな行動で、一気に悪者となりました。
その挙句には持ち前の反骨精神から開き直って世間を騒がせるようなことをしては、アメリカの笑い者となってしまったのですね。
しかし、この作品の監督クレイグ・ガレスピーは、スキャンダルに重点をおくのではなく、ターニャ・ハーディングという一人の女性の人生に焦点をあてて見た時、不運な環境や反骨精神の中にアメリカらしい滑稽さがあり、それを上手く描いているのではないでしょうか。
映画『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』の評判は?
アメリカの映画情報サイト「ロッテントマト」での評判はかなりいいですね。
映画評論家のスコア―が7.8/10 (90%がポジティプなレビュー)、一般観客スコアも4.1/5とかなり高めですね。
また、主人公、トーニャを演じたマーゴット・ロビーの評判もとてもいいです。
マーゴット・ロビーはこの作品で、2018年アカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。
トーニャというかなり癖のある性格の色んな感情を上手に演じきったすばらしい、という評価が多いようです。
また、マーゴット・ロビーはオーストラリア出身であるのに、アメリカの異なる4つのアクセントをこの映画の中で使いこなしているそうです。
色んな意味で本当に難しい役だったのでしょうね。
.@MargotRobbie learned and used four different accents for the different stages of Harding’s life. See why critics are calling her performance “sensational” today: https://t.co/x0ELjGQSVm pic.twitter.com/KLORqoi72V
— ITonyaMovie (@ITonyaMovie) January 30, 2018
マーゴット・ロビーはオーストラリア出身の27歳です。
すばらしい美貌を持っていますね。
2013年、レオナルド・デカプリオ主演の映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・デカプリオが演じる主人公ジョーダン・ベルフォートの美人妻、ナオミ・ベルフォート役で一躍注目をあびるようになりました。
2016年、映画『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役や同じく2016年に映画『ターザン:REBORN』に出演し、人気上昇中の女優さんです。
映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』では、美しい妻を演じました。
#MargotRobbie will #star in #DangerousOdds
Find out more!https://t.co/IM3ZygdUCl pic.twitter.com/01MfCjubEm— celebritydaily.tv (@celebdailytv) March 6, 2018
映画『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイン役でアニメチックな不思議ちゃん。
https://twitter.com/search?q=%23MargotRobbie&src=tyah
今までは、どちらかというと、演技力というよりも、美しいとか、可愛いとか、その存在だけの評価が多かったようですが、今回の役で演技力が認められたようですね。
マーゴット・ロビーは映画『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』のターニャ・ハーディング役で彼女の女優としてのキャリアを決定づける演技をみせました。
引用元
また、トーニャのおっかないお母さん役をした、アリソン・ジャネイがアカデミ賞助演女優賞を受賞しました。
アメリカオハイオ州出身、58歳のアリソン・ジャネイといえばアメリカの人気テレビシリーズ『ザ・ホワイトハウス』のCJ役で有名ですね。素晴らしい女優さんです。
Watch as @AllisonBJanney tries to steal a purse full of chicken wings in this deleted scene from @ITonyaMovie: https://t.co/xsQUGtoVgm pic.twitter.com/kKzJQtL3Ma
— Entertainment Tonight (@etnow) March 13, 2018
https://twitter.com/AllisonBJanney/status/971090284825083904
まとめ
1994年にアメリカを賑わせた、このナンシー・ケリガン襲撃事件がブラックコメディーとして映画になったことで、当時、悪者だったトーニャ・ハーディングに同情する声が多くなっているようです。
彼女の母親がもっと優しかったら、もっとまともな男性と知り合っていたら、彼女はフィギュアスケート選手として成功できたのでしょうか? 色々と考えさせられてしまいますね。
人気上昇中のマーゴット・ロビーは主演女優賞は逃したものの、この映画で素晴らしい演技力が認められ、ハリウッド実力派女優の仲間入りをしました。
日本での公開は2018年5月4日です。
実話としても興味ありますし、コメディーとしても十分楽しめる映画のようなので、ゴールデンウイークのスケジュールの一つに入れてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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