世界四大映画祭の一つとも言われるモスクワ国際映画祭にて、
「国際映画批評家連盟賞」
「ロシア映画批評連盟特別表彰」
を受賞し、台北映画祭にも正式出品された映画あります。
そんな注目の映画『四月の永い夢』が2018年に全国公開されることが決定しました。
主演はスタジオジブリのアニメ映画『かぐや姫の物語』でヒロイン・かぐや姫の声を演じた朝倉あきさんが務めています。
監督・脚本は27歳の若さでボストン国際映画祭や東京国際映画祭などで受賞歴のある中川龍太郎さんです。
映画祭での受賞を始め、全国での映画上映のためにクラウドファンディングを募るなど、従来の大作映画とは違う動きも評判となっていますね。
そこで、今回は注目のあ映画『四月の永い夢』のあらすじや公開日、キャストや最新予告などについてまとめてみたいと思います。
Contents
映画『四月の永い夢』あらすじと最新予告
まずは映画『四月の永い夢』のあらすじをご紹介しますね。
主人公は27歳の滝本初海(はつみ)という女性。
3年前に中学校の音楽教師を辞めて以来、近所の蕎麦屋でアルバイトをしています。
毎日同じ繰り返しの静かな日々。変わらない毎日。
そんな初海の日常に、1枚の手紙が舞い込んで来ます。
それは、3年前に亡くなった初海の恋人が、初海に向けて書き遺した手紙でした。
時期を同じくして、隣の工場で働きながら個展などの作家活動を続ける青年からの求愛や、かつての教え子との再会が続き、そのひとつひとつの波紋が初海の静かな生活を揺さぶり、隠していた想いを少しずつあらわにさせていきます。
恋人の死により止まっていた初海の時間が、再び動き出すまでのストーリーです。
映画の予告を見ると、静かな中に温かさや心を揺さぶるような感動が秘められていてとてもいいんですよね。
主演の朝倉あきさんの語り口も耳に心地よくとても印象深いです。
予告冒頭、喪服を着た初海が桜吹雪の中に呆然と立っている姿も強く目に焼きつきますね。
タイトルの『四月の永い夢』というところから、3年前の四月に恋人を亡くして以来、ずっと永い夢を見ているようだ、ということなのだと思います。
「喪失を単なる哀しみとして描くのではなく、失うことで得られる豊かさを描けないか」
引用元
という想いで制作された映画だそうです。
誰もが日々何かを喪いながら生きていますよね。
そんな人々の心にそっと寄り添い、希望を照らす映画となっているようです。
映画『四月の永い夢』の動画配信が開始
公開して数ヶ月が経ちましたが、ついにネットの動画サイトで配信が開始されているようです。

ちなみにU-NEXTというVODサイトで公開されています。
通常はポイントを消費する作品なのですが、登録した際に配布されるポイントで見ることが出来ます。
また1ヶ月は無料で登録が出来ますので、月額料金は発生しません。
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中川龍太郎監督の経歴は?
映画『四月の永い夢』は、現在27歳の中川龍太郎さんが監督と脚本を務めています。
この監督さんも意外と有名みたいなんですよね。
ここで簡単に中川監督の経歴をご紹介します。
中川監督は、1990年生まれで神奈川県出身、現在27歳です。
高校生の時に詩集を出版し、2009年には「詩とファンタジー」で年間優秀賞を最年少で受賞するなど、詩人としても活躍しています。
慶應義塾大学に進学後、独学で映画製作を始め、2012年に監督した自主制作映画『Calling』がボストン国際映画祭にて最優秀撮影賞を受賞。
以後、ニューヨーク市国際映画祭、東京国際映画祭史上初の2年連続入線など、国際的な評価が高い監督です。
いずれも人の心の再生を丹念に表現している作品が多いようですね。
「包み隠さず感情に飛び込む映画」とも評価されているようです。
そして今回の映画『四月の永い夢』はモスクワ国際映画祭にて「国際映画批評家連盟賞」と「ロシア映画批評連盟特別表彰」受賞しました。
以下はモスクワ国際映画祭の授与コメントです。
第39回モスクワ国際映画祭にて国際映画批評家連盟は、お金で買えるものを賞賛しない映画に本賞の授与を決めました。
むしろ、人生は失うことで学ぶことがあると教えます。
女性である本作の主人公は3年間、人生で行動し続けていく事を止める大きな喪失に直面しましたが、本作監督は、初海が彼女の隠された罪悪感にどのように直面しているかを伝えるため、詩的なイメージと驚きの要素を穏やかなドラマで表現しました。
最終的に彼女はトラウマから脱却し、本当の感情の目覚めと、人生における新たな愛の季節が始まります。私たちは中川龍太郎監督の日本映画『四月の永い夢』に本賞を贈ります。
日本のみならず、世界の人々の心を揺さぶる映画を撮り続けている中川監督。
映画『四月の永い夢』で主人公の女性が再生していく心の機微を、しみじみと映画館で味わいたい気持ちになります。
クラウドファンディングで全国公開、公開日は?
映画『四月の永い夢』は、クラウドファンディングで全国公開の資金を集めるという、従来の大作映画にはない動きも注目されています。
クラウドファンディングとは、アイデアやプロジェクトを持つ人や会社が、専用のインターネットサイトを通じて協力を求め、共感した人から広く資金を集める方法です。
従来では協賛会社から多くの資金を集めないと映画制作や上映はできませんでした。
近年、このクラウドファンディングを利用した自主制作映画やインディーズの映画がより多くの人の目に留まるようになってきました。
最近では、記録的な大ヒットを遂げ、現在でも1年以上もロングランを続けているアニメ映画『この世界の片隅に』が、制作資金をクラウドファンディングで集めたことが有名ですね。
映画『四月の永い夢』では全国公開のための資金をクラウドファンディングを募り、先日無事にプロジェクトが達成しました。
これにより、2018年の春に全国公開することが決定しました。
詳しい日程については現在、各映画館との調整中だそうです。
今から公開が待ち遠しいですね。
『四月の永い夢』キャスト
それでは、ここで映画『四月の永い夢』のキャストをご紹介します。
朝倉あき
三浦貴大
川崎ゆり子
高橋惠子
志賀廣太郎
朝倉あき
主人公の滝本初海は、朝倉あきさんが演じます。
2013年のスタジオジブリのアニメ映画『かぐや姫の物語』でヒロイン・かぐや姫の声に抜擢されています。
連続テレビ小説『てっぱん』では主人公の親友役を演じていたのもよく覚えていますよ。
静かで落ち着いた声が印象に残る女優さんですよね。
管理人は予告動画を見てかなり一目ぼれしちゃいました。
恋人の死という大きな喪失をどのように乗り越えていくのか、見どころです。
三浦貴大
初海に告白をする青年の役は、三浦貴大さんが演じます。
美術作品の作家活動をしながら工場で働く青年です。
予告で見せる純朴でまっすぐな目が印象深いですね。
映画『進撃の巨人』で向こうっ気の強いジャンという役を演じていたのが記憶に新しいところです。
三浦友和さんと山口百恵さんの息子としても有名ですね。
超芸能サラブレッドといえるでしょう。
ほかに高橋惠子さんや志賀廣太郎さんなど実力派も名前を連ね、1人の女性の再生の物語を優しく支えます。
まとめ
今回は映画『四月の永い夢』についてまとめてみました。
本作のように若手の監督による作品がどんどん注目されることによって、これからの日本映画界がさらに活気付けばいいなと映画ファンとしては思っています。
クラウドファンディングも達成したということで、公開が待ち遠しいですね。
全国公開は、2018年春の予定です。
お住まいの地域で公開が決定しましたら、ぜひ足を運んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます
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