注目の韓国映画『正しい日 間違えた日が』ついに日本で公開されます!
なぜこの映画が注目かと言いますと、主演女優のキム・ミニと監督のホン・サンスが実生活で恋人であることを公言しているからなんです。
このコンビは、2016年の『夜の浜辺でひとり』で韓国史上初のベルリン国際映画祭女優賞を受賞。
2017年の『それから』と『クレアのカメラ』が、カンヌ国際映画祭に2作同時出品という異例の快挙を達成。
という、世界からも注目されまくりの黄金コンビなんですね。
そんな、実生活でも映画作品でも黄金コンビな二人が2015年に初タッグした作品が『正しい日 間違えた日』なんです。
長い間日本では未公開だった本作ですが、2018年6月30日に日本公開が決定!
今回は、そんな気になる『正しい日 間違えた日』を紹介していきます。
Contents
『正しい日 間違えた日』ってどんな映画?
『正しい日 間違えた日』は、運命的に出会った男女がタイミングの違いによって違う結末を迎えるという、前編後編に分かれた異色のラブ・ストーリーです。
つまり、タイトルの”正しい日”と”間違えた日”を両方とも見せてくれるということですね。
ご覧になった方だったら分かると思うのですが、映画『500日のサマー』で理想と現実を2画面で映すという演出がありましたよね。
イメージ的にはその分割されていた画面を前後編に分けて見る、といった感じでしょうか。
とりあえず、1本の映画で同じシチュエーションを2回も見せるという、風変わりなラブ・ストーリーであることは間違いないです。
あらすじ
公式サイトよりあらすじを載せます。
まずは前編のあらすじ。
【前半】あの時は正しく 今は間違い
映画監督のハム・チュンス(チョン・ジェヨン) は特別講義で水原(スウォン)にやってくる。スタッフのミスで予定より一日早く到着してしまった彼は、観光名所で魅力的な女性ヒジョン(キム・ミニ)を見かけ声をかける。絵を描いて暮らしているという彼女のアトリエを訪れ作品を褒め、寿司屋で過ごし、一緒にヒジョンの先輩が集まるカフェを訪れる。甘い雰囲気の2人だったが……。
そして次に後編のあらすじです。
【後半】今は正しく あの時は間違いだった
映画監督のハム・チュンスは特別講義でスウォンにやってくる。絵を描いて暮らしているという魅力的な女性ヒジョンと知りあい、アトリエにやってきた2人。チュンスが正直に絵を評したことで、ヒジョンを怒らせてしまう。寿司屋で弱さを見せるヒジョンに、チュンスは「愛している」と告白し、ある事実を告げるのだが……。
どうでしょう。
前編、後編、どちらのあらすじも出会ったタイミングなどは一緒ですが、所々に違った行動をしていますね。
このズレがどういった展開の違いを引き起こしていくのか、非常に楽しみです。
ネタバレ
前編と後編の違いは些細なものばかりです。
タバコを吸うか吸わないか、金があるか金がないか、怒るか怒らないか、泣くか泣かないか、など。
この些細な違いやタイミングのズレで展開が変わってきてしまうのです。
物語の大きな鍵となってくるのは後編のあらすじにもある”ある事実”。
この”ある事実”とはチュンスが実は既婚者であるということです。
これをヒジョンが知らされるタイミングの違いが大きなズレを引き起こすのです。
前編ではアトリエ、寿司屋でとても良い雰囲気になったことで、既婚者であることを打ち明けずにいるチュンス。
ヒジョンはカフェで知り合いからチュンスが既婚者であることを知らされるのです。
後編ではアトリエ、寿司屋と険悪な雰囲気。
しかし、そこでチュンスが既婚者であることを正直に話します。
この違いによってバットエンドかハッピーエンドかに分かれるのです。
それが”正しい日”と”間違えた日”なんですね。
ネットでの評判
『正しい日 間違えた日』は公開に先立て試写会が行われました。
そこで、ネットでの『正しい日 間違えた日』の評判を集めてみました。
試写日記『正しい日 間違えた日』ホン・サンス:映画祭以来の再見。ホン・サンスの映画が見せるのは唯一の物語ではなく、その前や後ろや横にあるしなやかな変容可能性の群れなので、何度見ても勿論最高だとしか言いようがない!
— 大寺眞輔 (@one_quus_one) March 1, 2018
別の映画の試写会の日を間違えて行ってしまったのだけど、ちょうど映画『正しい日 間違えた日』の試写会が代わりにあって結果新しい出会いもあって良かったです!タイトルにリンクして素敵な映画でした。感謝◎#映画 #シネマの時間
— 諸戸佑美 (@yumi_moroto) April 24, 2018
試写でホン・サンス『正しい日/間違えた日』を。2015年のTIFFで見た時は『今は正しくあの時は間違い』という題だった。先日見た2本『それから』『夜の浜辺でひとり』への過渡期にあたる作品。差異と反復を客観する不動の位置にまだ据えられてはいないキム・ミニがその魅力で周囲を搔きまわす。 pic.twitter.com/f936lxnUjC
— naoko hatano 羽田野直子 (@hnaomilk) April 4, 2018
ホン・サンス『正しい日 間違えた日』試写。決定的な転換点以前だからこそ、その断絶と希求は儚く切実で、ささやかな光のように美しい。福内堂での出会い、男は何をしているのかと女に問う。何をしているように見えますかと女は答える。いまここに、あなたと私がいる。確かなことは、ただそれだけ。 pic.twitter.com/oQFWdztM3N
— 野本幸孝/Yukitaka Nomoto (@yuki_miriam) April 4, 2018
皆さんキム・ミニの魅力やホン・サンス監督の演出に魅せられているみたいですね。
このような評判を見るとますます公開が待ち遠しくなりますね。
キャストの紹介
ユン・ヒジョン/キム・ミニ
1982年3月1日生まれ
モデルからキャリアをスタートし、数々のドラマや映画に出演。
近年では、パク・チャヌク監督の『お嬢さん』での体を張った演技が印象的です。
2017年の『夜の海辺でひとり』では、韓国人女優初のベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)を受賞しています。
ハム・チュンス/チョン・ジェヨン
1970年11月21日生まれ
長い下積み時代を経て、『ガン&トークス』や『シルミド/SILMIDO』などのヒット作に出演し高い評価を得る。
本作『正しい日 間違えた日』では、第68回ロカルノ国際映画祭主演男優賞、韓国映画評論家協会賞主演男優賞を受賞しています。
出演代表作には『殺人の告白』、『さまよう刃』などがあります。
まとめ
同じプロットが異なる様に進んでいく『正しい日 間違えた日』。
賞レース常連の名匠監督の演出、がどのようなものなのかも楽しみですね。
『正しい日 間違えた日』は2018年6月30日(土)より順次全国ロードショーです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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