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『死の谷間』(映画)結末ネタバレやあらすじは?タイトルの意味やキャスト・日本公開日も

「死の谷間」の日本公開が決定しました。

2015年にサンダンス映画祭に公式出品された今作は、3年もの年月をかけ、ようやく日本公開となりました。

情報を聞き、すでに期待している人も多いこの「死の谷間」の結末ネタバレやあらすじ、タイトルの意味やキャストの紹介、そして日本公開日などをご紹介していきます。

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Contents

「死の谷間」ってどんな映画?

https://twitter.com/moviche_com/status/984974520992710657

理由がわからないまま、死の灰に覆われ壊滅した世界でしたが、ただ一つ、核汚染を免れた奇跡の谷(第2のエデン)が残っていました。

緑豊かなその谷には、アン・バーデン(マーゴット・ロビー)という女性がたった一人、
以前に家族と暮らしていた農場で、信仰心に支えられながら生きていました。

長すぎる孤独中、ある日、アンの前に、
ジョン・ルーミス(キウェテル・イジョフォー)という科学者の男性が現れます。

人種も考え方も異なる二人ですが、共に生活をしていくうちに
慎み深い、濃密な関係が芽生えていきます。

ですが、さらにもう1人の生存者、男性のケイレブ(クリス・パイン)が現れ、
二人の生活は徐々に変わっていってしまうのです。

ネタバレ

「死の谷間」の原作はロバート・C. オブライエンの著作「死の影の谷間」です。

こちらはミステリーで、登場人物は二人だけなんですね。

生き残った谷にいるのは少女、
そしてやってくるのは、支配欲の強い傲慢な男性。

小説のネタバレとして、少女はこの男性の子供を産むことまで考えるのですが、
「嫌いな人間とは一緒にいない、例えこの世界に二人だけだとしても」
という結論をくだします。

孤独のほうがマシだと結論づけるんですね。

そして映画では少女は女性に、そしてやってくる男性は二人です。

白人美女と黒人男性、そして白人の若い男性、
しかも白人の二人は宗教観まで同じだというのです。

これはもうトラブルが目に見えてくる感じですよね。

予告でもあるように、アンは自然とケイレブに惹かれ、
ジョンとケイレブはアンを挟んで牽制しあうようになってしまいます。

結末はどうなるの?

原作の小説の中では、二人の対立から
例え一人きりになってもかまわないという決断が出されますが、
映画の中でも、最後には決断がくだされます。

この映画を評するコメントに
「この狂った世界に、3人は多すぎる」とありますが
そういうことなんですね。

つまり、二人になるということです。

それはモラルを重んじ、アンと二人で暮らした間に
急いで深い関係になろうとしなかったジョン、
エゴと人間的欲求に率直だったケイレブとの差が現れたことになるんでしょう。

常識というものがなくなった時、人が選ぶのはエゴで、
宗教的な言葉や引用、名前などが散りばめられた今作では
アンハッピーな結末でも、当然のことなのかもしれません。

その結末に行き着くまでの3人の葛藤、不安、焦りなどの心の動きこそ
この映画の最大の魅力になってますね。

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タイトルの意味は?

タイトル「死の谷間」は、世界で唯一生き残った自然豊かな谷。

なのにどうして「死」なのか。

それは結末まで考えればわかってしまいますよね。

そして原題は「Z for Zachariah」で「ザカリアのZ」。

これって、なかなかピンとくる人って少ないと思うのですが、
宗教的なアルファベットを覚えるフレーズだそうです。

「ZはザカリアのZ」ですね。

ザカリアとは聖書あるヨハネの父の名で、原作の小説の中で
アンが「Aはアダム、Zはザカリア」という絵本を持ってるからのようです。

アダムが最初の人類、そしてザカリアが最後の人類。

つまり原題のタイトルは「最後の人類」を意図しているのではないでしょうか。

邦題はそこまで宗教観を押し出してもわかりづらかったので
小説ともども「死の(影の)谷間」としたんでしょうね。

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日本公開日はいつ?

急遽決定した日本の公開は2018年6月23日です。

本当に急に決まった感じですよね。

精神をタフにしてから、劇場へ急ぎましょう!!

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キャスト紹介

たった三人だけの出演ですが、その三人だからこそ完成した映画ですよね。

ひしひしと感じる緊張感や心の揺れ具合を見事に演じきった三人をご紹介します。

マーゴット・ロビー(アン・バーデン役)

マーゴット・ロビーは1990年7月生まれの現在27才、オーストラリア出身です。

アメリカののTVドラマ「パンナム」で知られていき、
マーティン・スコセッシ監督の映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の
ナオミ・ラパグリア役で一気に人気を高めることになりました。

映画にも多く出演して活躍していますが、一番よく知られているのは、
やはり2016年公開の「スーサイド・スクワッド」で演じたハーレイ・クイン役ですね。

今でもファンが多く、ハロウィンの定番コスチュームになってますよね。

そして2017年の「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」では
制作にも関わりながら主演をつとめ、アカデミー主演女優賞と、
ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされました。

今作に対して「アンは本当は強い女性」とコメントしているマーゴット。

ハーレイ・クインとは異なるタフさを持った彼女に会えそうです。

作品
・2008年 ダークネス・ビギンズ
・2009年 WATCH
・2013年 アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜
・2013年 ウルフ・オブ・ウォールストリート
・2015年 死の谷間
・2015年 フォーカス
・2015年 フランス組曲
・2016年 アメリカン・レポーター
・2016年 ターザン:REBORN
・2016年 スーサイド・スクワッド
・2017年 アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル
・2018年 ピーターラビット(声の出演)
・2018年 アニー・イン・ザ・ターミナル

キウェテル・イジョフォー(ジョン・ルーミス役)

キウェテル・イジョフォーは1977年7月生まれの現在40才、イギリス出身です。

ロンドンでナイジェリア出身の両親の元に生まれ、
13歳の時からダリッジ・カレッジで演技を学んでいます。

1995年に演劇「オセロ」でオセロ役を得て、注目されることになります。

1997年にスティーヴン・スピルバーグの「アミスタッド」で映画デビュー。

2013年に公開された歴史映画「それでも夜は明ける」で主演をつとめ、
英国アカデミー賞主演男優賞を受賞、アカデミー主演男優賞にもノミネートされました。

さらにロンドンの演劇界で評価され、ローレンス・オリヴィエ賞など数々の賞を受賞しています。

最近は映画への出演が増えましたが、
今でもシェイクスピア関連の演劇を中心に出演し続けています。

2008年には大英帝国勲章も授与されていますね。

今作で演じるジョンは、心の奥底では何を考えているのか
本当の思いはなんなのか、わかりかねる難しい役どころです。

キウェテルは「この世界に必要なのは、世界の再構築の本質だ」とコメント。

このコメントがまた難しいです。

ジョンが何を思って他の二人を見ているのか、
ぜひ劇場で観察してみてください。

作品
・1996年 ノーイグジット 海上の惨劇
・1997年 アミスタッド
・2002年 堕天使のパスポート
・2003年 マーダー・ネット
・2003年 ラブ・アクチュアリー
・2004年 セレブの種
・2005年 キンキーブーツ
・2006年 トゥモロー・ワールド
・2007年 アメリカン・ギャングスター
・2009年 エンドゲーム 〜アパルトヘイト撤廃への攻防〜
・2010年 ソルト
・2013年 それでも夜は明ける
・2015年 オデッセイ
・2015年 死の谷間
・2016年 ドクター・ストレンジ
・2018年 マグダラのマリア

クリス・パイン(ケイレブ役)

クリス・パインは1980年8月生まれの現在37才、アメリカ出身です。

父親はロバート・パイン、母親はグウィン・ギルフォードという、俳優一家。

カリフォルニア大学バークレー校で英文学の学士号を取得し、
大学3年生では英国のリーズ大学で英語を勉強していましたが、
その後、サンフランシスコのアメリカン・コンサーバトリー・シアターで演技を学びました。

そして2003年、日本でも人気だったテレビドラマ「ER緊急救命室」でデビュー。

同じ年に、「堕ちた弁護士 -ニック・フォーリン-」「CSI:マイアミ」などに続けて出演。

2004年には「プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング」で映画デビューもはたし、
その後も着々と映画出演を果たしていき、人気を集めていきました。

映画やドラマの他にも活躍の場として、
2010年には戯曲「ウィー・トーマス」舞台上演にパドレイク役で出演し、
高い評価を得ています。

日本では2017年に公開された「ワンダー・ウーマン」で見せた
スティーブ・トレバー役の印象が強いでしょうか。

今作のコメントには「俺はケイレブの肩を持つ」とあります。

クリス・パインはアンとケイレブの真実の愛を信じて演じたようですね。

作品
・2004年 プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング
・2006年 ラッキー・ガール
・2008年 ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡
・2009年 スター・トレック
・2010年 アンストッパブル
・2012年 ピープル・ライク・アス
・2013年 スター・トレック イントゥ・ダークネス
・2014年 イントゥ・ザ・ウッズ
・2015年 死の谷間
・2016年 ザ・ブリザード
・2016年 スター・トレック BEYOND
・2017年 ワンダーウーマン

まとめ

ストーリーを聞くだけで、精神的に圧迫感のある映画だとわかりますよね。

SF映画で「核の影響で壊滅」と聞くと、未来的な生活空間だったり
派手なアクションシーンがあったり、荒廃した街並みがあったりするのですが、
この映画ではのどかな美しい風景が広がります。

そんな美しい空間にいながら、世界の状況はまるでわからない閉塞感、
人の心を支える信念や、モラル、エゴが、見事に描かれています。

色々な意見や感想がでてきそうなこの作品、
誰に共感し、だれに反発するのか、
見た人それぞれが、自分自身と向き合うことになりそうです。

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