今回紹介させて頂く作品は第13回ローマ国際映画祭で審査員特別賞を受賞しオスカーノミネート候補と言われていたが惜しくも逃してしまった「ベン・イズ・バック」をご紹介させて頂きます。
今作の監督と脚本を務めるのは2002年に「アバウト・ア・ボーイ」でアカデミー賞にて脚色賞を受賞した監督や脚本家、作家、俳優など幅広い活動をみせるピーター・ヘッジズさんが務めます。
今作は現在アメリカでも社会問題化しているオピオイド系鎮痛剤への依存症をテーマにしています。
そんな今作がどのような映画になっているかご紹介させて頂きます。
Contents
「ベン・イズ・バック」ってどんな映画?あらすじやネタバレ!
簡単なあらすじをご紹介させて頂きます。
クリスマスイブの朝、依存症の治療施設を抜け出し突然帰宅した19歳の息子ベンを母親であるホリーは温かく迎え入れた。
しかし他の家族たちはベンが自分たちの生活を壊してしまうのではと不安に駆られる。
両親はベンを一日だけ家に泊めることにするがその夜、一家が教会から戻ると家の中は荒らされ、愛犬の姿はどこにも見つからない。
ベンが昔つるんでいた仲間の仕業が疑われる中、愛犬を取り戻すため極寒の中外へ飛び出して探しにいくベン。
ベンの過去を知るホリーは、息子を救えるのは母親である自分だけだと全力で守ることを決意する。
簡単なあらすじをご紹介させて頂きました。
ガン患者などに使用するために作られた鎮痛薬などは今では米国史上、最も乱用されている薬品のひとつとなっているという実際問題にまで発展しています。
医療目的に作られた薬が快楽目的として若者達が乱用しオピオイド依存症として施設に入る若者達が増加しているのが現状です。
そんなオピオイド依存症患者を持つ家族がもたらすクリスマスの苦悩が描かれている作品となってます。
「ベン・イズ・バック」の見所とは?
今作の見所をご紹介します。
クリスマスイブの朝に母親であるホリーが、突然帰宅した息子のベンを嬉しそうに抱きしめるところから始まりますが只ならぬ雰囲気の家族達を見ると暖かい家族ドラマではない印象になります。
突然帰宅したベンとの再会に喜びつつも、こっそり家中の薬を隠すホリーや不安な様子の妹や継父、過去に起こした過ちの罪に苛まれ失踪してしまうベン、そんな息子を必死に探すも墓地のような場所で見つけたベンにどのお墓に入りたいかと問いかけたりと情緒不安定な様子を見せる母親の様子が描かれている痛々しい描写ではありますが現実世界でも問題となっているストーリーとなっています。
今作でホリーを演じるジュリア・ロバーツさんの推薦がきっかけとなりケガの治療で鎮痛剤の依存症に陥り、痛々しいほどに苦しむ息子ベンをルーカス・ヘッジスさんに出演が決まりました。
依存症に悩まされ過去に薬物関係で関わっていた人間達がベンが帰ってきたことを知り家族を巻き込むほどの事件を起こしてしまったりとトラブルメーカーな息子ベンと現在平和に暮らしている家族をまた元の家族へと戻れるように奮闘するホリーですが、やはり1度壊れてしまったものを元に戻すことはそう簡単ではありません。
そんな母親を演じるジュリアさんは大変な役だったから色々なことを考えないようにしていたと思うと語っています。
「ベン・イズ・バック」のキャストは?
今作の主要キャストをご紹介します。
ジュリア・ロバーツ
名前 | ジュリア・ロバーツ |
出身 | アメリカ |
生年月日 | 1967年10月28日(51歳) |
「プリティウーマン」や「オーシャンズ」シリーズ、「食べて、祈って、恋して」などたくさんの有名な作品に出演されている女優さんです。
2000年には「エリン・ブロコビッチ」でアカデミー賞やロサンゼルス映画批評家協会賞など数々の賞で主演女優賞を受賞されています。
去年日本公開された「ワンダー 君は太陽」でも先天性疾患で悩む息子を懸命に支える母親役として出演されています。
今作では薬物中毒に悩む息子を守ろうとする母親ホリー役として出演しています。
ルーカス・ヘッジス
名前 | ルーカス・ヘッジス |
出身 | アメリカ |
生年月日 | 1996年12月12日(22歳) |
アカデミー賞ノミネート作品「レディバード」と「スリービルボード」どちらにも出演しておりまた「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で第89回アカデミー賞助演男優賞の候補者となり2017年アカデミー賞にて一気に注目された俳優さんです。
また今作の監督、脚本を手がけているピーター・ヘッジスさんはルーカスさんの実父になります。
演技力が評価されジュリアさんに推薦されたことがきっかけで出演が決定しました。
今作では薬物中毒に悩む息子ベン役として出演しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ジュリアさん演じる母親ホリー役の演技はジュリアさんのキャリア史上最高と評されるほどの称賛を集めました。
またアカデミー賞をきっかけに現在注目されている若手俳優ルーカスさんの演技にも注目です。
今回ご紹介させて頂きました「ベン・イズ・バック」は2019年5月に日本公開となっています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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