みなさんもご存じのとおり、世界で最古の映画祭である「アカデミー賞」
受賞者が「オスカー像」を授与されるため「オスカー」とも呼ばれている映画祭です。
この映画祭の対象作品は昨年の映画が対象となるって、知っていましたか?
実は、本年度の選考対象作品のなかで、期待されている作品があります。
それが『ラブレス』
カンヌ国際映画祭では、審査員賞を受賞したサスペンスドラマとして、注目が集まっています。
日本での公開も間近!
アカデミー賞を受賞する前に、映画館に足を運んでみてはいかがですか。
Contents
『ラブレス』はどんな映画?
一流企業で努める父のボリスと、美容師を営む母ジェーニャの間には、アレクセイという小学生の息子がいた。
実はボリスとジェーニャはお互いに別のパートナーがおり、新しい生活を始めるために、離婚調停中だった。
ある晩、2人は新しい生活を始めるにあたり、アレクセイの親権で揉めていた。
お互いをののしり合いながら、アレクセイを押しつけようとしている会話を、アレクセイは聞いてしまう。
次の日、学校へアレクセイは登校していく。
そしてボリスとジェーニャはお互いの恋人と会うために、出かけて行った。
すると、担任から電話があり「アレクセイが2日間、学校へ来ていない」と。
アレクセイがいなくなっているにも関わらず、ボリスに向かって「子どものことが愛せない」と訴えるジェーニャ。
はたして、アレクセイは見つかるのか、そして、夫婦の結末は。
ロシア映画といえば、ズビャギンツェフの『ラブレス』がいま劇場公開されている。救いのない話らしく見ると消耗しそうなので、元気のあるときに観に行きたい。 https://t.co/9aHTshe7Bx
— ikat (@ikatobi) March 31, 2018
Oha!4 #プロデューサー です。Oha!4エンタメコーナーでOAし、試写会に行きました #ラブレス はロシア映画ですが、自然かつ細かいところまで社会描写が入れ込まれていたのが印象的でした。インド、中国の映画でも同様の作品が多い印象です。社会派映画な休日もオススメです。#oha4 #おはよん #映画
— Oha!4 NEWS LIVE 公式 おはよん (@oha4newslive) March 21, 2018
『ラブレス』のキャストは?
キャストについてはあまり有名でない俳優がキャスティングされているようですね。
アレクセイ・ロズィン(ボリス役)
1978年2月4日生まれで、モスクワのシアタースクールを卒業。
学生の時からモスクワの芸術座に参加をしながら、演技の腕を磨き、映画だけでなくテレビにも出演している。
ボリス役のアレクセイ・ロズィンは、今回の監督であるアレクセイ・ロズィンによる「エレナの惑い」「裁かれるは善人のみ」にも出演しており、今回が監督とは3作目の共演である。
マルヤーナ・スピヴァク(ジェーニャ役)
1985年3月23日に、モスクワで生まれ、父は映画監督、母は女優であり、生粋の演技一家に生まれる。
その影響で幼いころから、アマチュアの劇団に参加していた。
その後、両親からの反対を受けながらも、ボリス役のアレクセイ・ロズィンと同じ、モスクワのシアタースクールを卒業。
優秀な成績で卒業後は、テレビをメインに演技をしており、今回が長編作品の初作品となる。
https://twitter.com/mim_3_/status/972386368302194690
日本での公開日は?
日本での公開は、4月7日(土)を予定していますが、広範囲での上映予定ではないため、ミニシアター系の映画館が多いと思います。
アカデミー賞をとると、上映数も増えるかと思いますが、出来ることなら、先に見て波に乗りたいですよね。
人生とは自分だけのもの?それとも家族とともにあるもの?
それを問いかける映画か
映画「ラブレス」 https://t.co/iDopeMDRIN— ロデム2合 (@type2_rodem) March 21, 2018
ひと足お先に『ラブレス-LOVELESS-』を見ました。これ、スゴイ後引き映画で何の前情報入れずに見てほしいです!この後引き感は『スリー・ビルボード』級。ただ、真逆の感情だけど。ああ、このやり場ない気持ち、でもかなりオススメ、見てほしいです!もう「めちゃラブがレスやねん」(N村さん談) ヨ pic.twitter.com/4QIsfBTj0Q
— ヨーコ&ノリコのおしゃべりミニシアター (@yoko_noriko) March 18, 2018
『ラブレス』の批評は?
アメリカ映画情報サイトのIMDbでは 7.8/10 という高評価です。
特に、社会背景を少しずつ織り交ぜているのが原因だと思います。
アレクセイの失踪後、警察に捜査依頼を出しますが、「反抗期だから家出」と言われて、地域ボランティアにて、アレクセイの捜索を始めます。
事件が起きてからでないと動かない警察の態勢への批判が込められています。
また、ジェーニャは恋人といるときでも、セルフィー(自撮り)をしていて、周りへの関心よりも自分への関心のほうが強いです。
ボリスの働く会社では「離婚=退社」という文化が根付き、人生の再出発に対する支援すらもありません。
そして何よりも、アレクサスが2日間も学校へ行っていないというのに、気がつかずデートをしている両親こそが、そんな社会の表れです。
ただの夫婦の問題だけでなく、現代の闇を痛烈に批判しながらの作品だからこそ、多くの人の心に訴えるものがあるのではないでしょうか。
「ラブレス」
監督アンドレイ・ズビャギンツェフ
ロシアhttps://t.co/DEgdTHsN0R
消えた息子は自由と希望を、他者に冷たく無関心な夫婦はロシア社会を象徴するのか?「政治的過ぎる解釈は映画が国境を超えることを妨げてしまう」
2012~15年のロシアで pic.twitter.com/NH4xJ3AjRP— BARANEKO (@BARANEKO0409) March 30, 2018
まとめ
予告や、批評を見ると、後味の悪そうな映画の予感がします。
社会の背景を織り交ぜながら、冷たい感情でじわじわと心を蝕んでいく救われない感じは、日本でいう園子温監督に似ているのでしょうか。
家族の形や、愛の形とは何なのか、そして自分の家族の在り方を考えさせてくれそうな作品ですね。
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