オリジナルのコンテンツに力を入れているNetflix。
『デアデビル』や『パニッシャー』などのドラマはとても人気です。
そのNetflixが、2019年2月15日にドラマ『アンブレラ・アカデミー』を配信しました。
配信されてから間もないにも関わらず、アメリカではもっとも需要のあるドラマだと評価されています。
そして日本でも、第1話が劇場のスクリーンで公開されるなど、話題の作品となっています。
そこで、今回は現在大注目のドラマ『アンブレラ・アカデミー』をご紹介します。
Contents
『アンブレラ・アカデミー』とは?
『アンブレラ・アカデミー』とは、Netflixオリジナルのドラマです。
原作は、2013年に惜しまれつつ解散したロックバンド「マイ・ケミカル・ロマンス」のボーカルを務めたジェラルド・ウェイが手がけた同名コミックです。
原作のコミックは人気を博し、漫画のアカデミー賞とも言われる「アイズナー賞」を受賞しました。
「アイズナー賞」は、これまでに日本の作家や作品も多く受賞しており、手塚治虫・小池一夫・小島剛夕・大友克洋らが殿堂入りしています。
そして、2018年には『うる星やつら』や『らんま1/2』などで知られる、高橋留美子が殿堂入りしました。
その「アイズナー賞」を受賞するほど、人気を博し、作品としても優れている『アンブレラ・アカデミー』をNetflixが今回オリジナルドラマとして実写化しました。
『アンブレラ・アカデミー』のあらすじ
1989年に、世界中で妊娠していないのにも関わらず43人の女性が、同じ日の同じ時間に突然子供を出産するという事件が発生した。
億万長者のレジナルド・ハーグリーヴズ卿は、その中から特殊な能力を持つ7人の子供を養子として引き取り、子供らは兄弟姉妹となる。
そして、世界を救うスーパーヒーローに育てるため、「アンブレラ・アカデミー」を創設した。
ハーグリーヴズ卿の訓練の結果、子供らは特殊な能力を開花させていくが、時が経つにつれ、それぞれの別の道に進むことになる。
やがて一家はバラバラとなり、「アンブレラ・アカデミー」も解散してしまう。
時はたち、17年後のある日、ハーグリーヴズ卿が謎の死を遂げる。
父の死を弔うために、バラバラだった兄弟姉妹らは再会する。
そこで突然、地球が8日後に滅亡することを知り、兄弟姉妹らは世界を救うために再びヒーローとして立ち上がる。
父の死に隠された真実とは?
特殊能力の裏にあるものは?
そして、地球滅亡を阻止できるのか?
『アンブレラ・アカデミー』のキャスト!それぞれの特殊能力も
ハーグリーヴズ卿は、7人の子供たちをそれぞれ1号〜7号と呼び、訓練させました。
ここでは、1号〜7号までのキャストとそれぞれの特殊能力を見ていきましょう。
1号(ルーサー)/トム・ホッパー
1号のルーサーを演じるのは、トム・ホッパーです。
イギリス出身のトム・ホッパーは、『ドクター・フー』や『魔術師 MERLIN 』などのドラマに出演。
近年ではアメリカのドラマ『ブラック・セイルズ』のビリー・ボーンズ役として知られています。
本作の『アンブレラ・アカデミー』では、リーダーで兄弟の中でも長男のような存在です。
1号(ルーサー)のコードネームはスペースボーイで、怪力を持っており、性格も真面目。
アカデミーが解散した後も、ただひとり父のもとに残りました。
2号(ディエゴ)/デヴィッド・カスタニェーダ
2号のルーサーを演じるのは、デヴィッド・カスタニェーダです。
デヴィッド・カスタニェーダは、ロサンゼルスに生まれましたが、メキシコのシナロア州で育ちました。
カリフォルニア州立大学で本格的に演技を学び、これまでに『ライ・トゥー・ミー』などのドラマや映画『エンド・オブ・ウォッチ』に端役で出演。
そして、本作『アンブレラ・アカデミー』が出世作となりました。
クラーケンというコードネームの2号(ディエゴ)は、荒々しい性格をしており、驚異的なナイフ投げの能力を持っています。
反抗的だ荒々しい性格の反面、母親に甘えたりするところもあり、そのギャップにも魅力があります。
アカデミーの解散後は、ひとりで自警団のような活動をしています。
武闘派のキャラクターでアクションシーンもあるため、デヴィッド・カスタニェーダは道場などでオリンピック選手と戦うなどのトレーニングを積みました。
3号(アリソン)/エミー・レイヴァー=ランプマン
ザ・ルーマーというコードネームの3号(アリソン)を演じるのは、エミー・レイヴァー=ランプマンです。
エミー・レイヴァー=ランプマンは、大学時代からミュージカル女優として活動。
これまでに『ジキル&ハイド』や『ハミルトン』などのブロードウェイに出演しています。
本作の3号(アリソン)は、言葉を使って周りの人間を操るという特殊能力を持っています。
アリソンは、アカデミー解散後は人気女優となっており、娘が一人います。
4号(クラウス)/ロバート・シーハン
4号のクラウスを演じるのは、アイルランド出身の俳優ロバート・シーハンです。
ロバート・シーハンは、テレビドラマ『Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!』のネイサン役として知られています。
他には、『シャドウハンター』や『ジオストーム』、『移動都市/モータル・エンジン』などの映画にも出演しています。
本作でロバート・シーハンが演じる4号のクラウスは、ザ・セアンスというコードネームで呼ばれ、死者と交流できるという特殊能力を持っています。
能力を抑えるために、常に酒や薬が手放せないというジャンキーでもあります。
5号/エイダン・ギャラガー
5号を演じるのは、2003年9月18日生まれの現在15歳のアメリカ人俳優エイダン・ギャラガーです。
エイダン・ギャラガーは、2013年のテレビドラマ『モダン・ファミリー』でデビューしました。
本作で演じる5号は、名前もコードネームもなく、周りからは「ナンバーファイブ」と呼ばれています。
空間や時空を移動できる能力を持っており、ドラマの冒頭では少年時代に空間移動して以来、行方不明となっていました。
ハーグリーヴズ卿が亡くなり兄弟姉妹が再開する中で、突然戻ってきます。
ナンバーファイブは、時空の移動で未来に行っており、地球が滅亡することを知る唯一の人物です。
実際の年齢は58歳なのですが、戻ってくる際の時空移動の影響で少年時代の姿に戻ってしまいました。
少年の姿をしていますが、58歳の実年齢から出る言葉や考えのギャップがあり、人気の高いキャラクターです。
6号(ベン)/ジャスティン・H・ミン
本作で6号のベンを演じるのは、1990年5月2日生まれのアメリカ人俳優ジャスティン・H・ミンです。
実は、6号はすでに死んでしまっています。
そのため、死者と交流できる能力を持つ4号のクラウスだけが、6号を見ることができます。
6号は、肌から異次元の怪物を召喚できるという能力を持っています。
7号(ヴァーニャ)/エレン・ペイジ
7号のヴァーニャを演じるのは、カナダ出身の女優エレン・ペイジです。
エレン・ペイジは『JUNO/ジュノ』や『インセプション』などで知られています。
本作で演じる7号のヴァーニャは、7人の中で唯一特殊能力を持たないとされるキャラクターです。
それゆえに、幼い頃から劣等感を抱いて育ちました。
ヴァーニャはバイオリンを弾くのが得意で、楽団にも所属しています。
実は、過去に兄弟姉妹の事を暴露した本を出版しています。
その事で、一家が集まる際にも気まずい思いを持っています。
特殊能力がないとされていますが、ホワイトバイオリンというコードネームがあり、何か秘密を持っているようにも見えます。
『アンブレラ・アカデミー』全10話あらすじ
続いて、『アンブレラ・アカデミー』を1エピソードずつご紹介します。
※ネタバレも含まれているので、まだ見ていない方はご注意ください
第1話「大富豪の死(We Only See Each Other at Weddings and Funerals)」
1989年、世界中で妊娠をしていない43人の女性が子供を出産する。
大富豪のレジナルド・ハーグリーヴズ卿は、このうち7人の子供を養子として迎え入れ、子供らをスーパーヒーローとして育てるために「アンブレラ・アカデミー」を結成した。
7人は、かつてはスーパーヒーローとして活躍していた。
しかし、時は経ち、家族はバラバラになっており、アカデミーも解散していた。
全員がそれぞれの生活を送る中、父親であるハーグリーヴズ卿が突然謎の死を遂げたことをきっかけに、兄弟姉妹は久しぶりに再開する。
第2話「逃れられない運命(Run Boy Run)」
ナンバーファイブは、あと8日で地球が滅びるのだということをヴァーニャに告げたのだが、ヴァーニャには信じてもらえない。
理解されるのを諦めたナンバーファイブは、崩壊した未来で得た手がかりである義眼を一人で調べることにする。
子供らにバイオリンを教えているヴァーニャのもとには、大人の男性レナードが新たな練習生としてやってくる。
一方で、ルーサーはディエゴがハーグリーヴズ卿を殺したのではないかと疑っていた。
そんな中、ナンバーファイブを追って、チャチャとヘイゼルという謎の人物が登場する。
第3話「7号としての人生(Extra Ordinary)」
アリソンは、監視カメラの映像をルーサーに見せる。
2人は、兄弟姉妹の母親でアンドロイドのグレースが妙な動きをしていることを映像の中から見つけ出す。
ヴァーニャは、新たなバイオリンの練習生レナードと仲良くなる。
ナンバーファイブを追うチャチャとヘイゼルは、ドーナツ店の店員アグネスから、大きな手がかりを得る。
第4話「月に行った男(Man on the Moon)」
7年前、ルーサーはハーグリーヴズ卿の命を受け、とあるミッションに行くのだが失敗してしまう。
瀕死の状態となったルーサーを救うべく、ハーグリーヴズ卿はルーサーの体にある薬を打つ。
ヴァーニャとレナードは少しずつ距離を縮めていく。
チャチャとヘイゼルは、誘拐したクラウスからナンバーファイブの情報を聞き出そうと拷問する。
拷問を受けるクラウスだったが、何とかして抜け出そうと、チャチャとヘイゼルを翻弄する。
第5話「5号(Number Five)」
ナンバーファイブは、未来での生活をルーサーに語る。
タイムトラベルから帰ってきたクラウスだったが、どこか様子がおかしい。
クラウスは、タイムトラベルした先で壮絶な体験をしていた。
アリソンは、レナードが怪しい人物なのではないかと疑い、ヴァーニャに告げるのだが、ヴァーニャは信じない。
ヴァーニャはレナードの後押しで、首席奏者のオーディションを受けることにする。
そして飲み続けていた薬を止めたことで、ヴァーニャの体には変化が訪れる。
第6話「かなわぬ願いを想う日(The Day That Wasn’t)」
ヴァーニャは、兄弟たちが自分抜きで会議をしていることを知り、激怒する。
ナンバーファイブはハンドラーに招かれ、コミッションの本部で働き始める。
クラウスはタイムトラベル中に恋人ができていた。
しかし、戦争中に恋人を失ってしまっていた。
クラウスは、死んだ恋人の霊と会うために、ディエゴに助けを求める。
そして、チャチャには秘密の指令が下される。
第7話「恐れた悪夢が起きた日(The Day That Was)」
ナンバーファイブが重要な情報を携えてコミッションから戻ってくる。
兄弟らは、ハロルド・ジェンキンスという人物を追うことに。
レナードは、ヴァーニャの隠された能力を引き出すために、森へと連れていく。
そして、クラウスは自分の能力はまだ100%ではないことを知らされる。
第8話「ウワサを聞いたの(I Heard a Rumor)」
能力に開花したヴァーニャ。
今度は力をコントロールしようとするのだが、なかなか上手くいかない。
アリソンは、とある事件が気になり、調べるために警官に近づいていく。
ヘイゼルは、自分の仕事に疑念を抱き、ドーナツ屋の店員アグネスと一緒に逃げ出そうとする。
第9話「変化(Changes)」
ヴァーニャは衝撃の事実を知り、ショックを受ける。
そして、怒りに任せてレナードを殺してしまう。
ナンバーファイブは、義眼がレナードのものであることを確認。
地球の滅亡は阻止できたかのように思われたのだが、ヴァーニャがアカデミーに戻ってくることで事態は悪化する。
第10話「ホワイトバイオリン(The White Violin)」
これまでの秘密が明かされるのだが、ヴァーニャによってアカデミーは壊滅状態に陥ってしまう。
阻止できたかのように思われた地球の滅亡が始まってしまったのだった。
兄弟らは、地球の滅亡を阻止すべく、ヴァーニャの後を追う。
そこへコミッションから送られた部隊が兄弟たちに襲いかかる。
バラバラだった兄弟らが協力して戦い、地球の滅亡を止めようとする。
全話を見てみた感想
キャラクターに魅力があり、面白い設定のドラマで、とても楽しめる作品でした。
個人的には、4号のクラウスが特に好きになりました。
殺し屋のチャチャとヘイゼルもいい味が出ていました。
また、CGなどの映像技術も十分楽しめる作品です。
マーベルやDCなどの作品にも劣らない、一味違った新しいヒーロー像が見られます。
そして、何よりも続きが気になるということで、是非ともシーズン2を作って欲しいです。
まとめ
『アンブレラ・アカデミー』は、アメリカ本国でもとても人気があるようです。
他では見られないような、一味違ったヒーローものの作品となっています。
また、血は繋がっていませんが、家族との関係なども描かれており、とても良いドラマだと思います。
Netflixオリジナルのドラマですが、日本では第1話が劇場のスクリーンで公開されました。
全部で10話なので、気軽に見られる作品となっています。
気になる方は是非チェックしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメントを残す