映画の祭典・国際映画祭は多様な作品の上映と、優れた作品の選考もしています。
日本映画も、アジアの国々の中で最も多くのアカデミー外国語映画賞を受賞しており、日本映画がますます国際的に受け入れられている事を示しています。
中川龍太郎監督の映画『わたしは光をにぎっている』が、第41回モスクワ国際映画祭の特別招待作品として上映されました。
「わたしは光をにぎっている」のあらすじやネタバレ!海外の評価も気になるのでまとめてみました。
Contents
モスクワ国際映画祭とは
ロシアのモスクワで2年に1度開かれるモスクワ国際映画祭は、ベネチア・カンヌ・ベルリンで開催される世界四大映画祭のひとつで、新藤兼人監督や黒澤明監督の時代から伝統的に日本の映画が高く評価されてきました。
俊英・中川龍太郎監督の前作『四月の永い夢』は、第39回モスクワ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評家連盟特別表彰をダブル受賞する快挙をなし遂げ、国際的にも高い評価を受けました。
本作は前回作品の反響が力となって、2年ぶりの特別招待作品として上映されました。
あらすじやネタバレ
宮川澪(松本穂香)は、20歳。
両親を早くに亡くした彼女は、長野・野尻湖のほとりのこじんまりした民宿を祖母と2人で切り盛りし、淡々とした日常を送っていた。
しかし祖母の入院を機に民宿を閉めざるを得なくなり、父の親友であった京介を頼って上京し、彼がひとりで経営する都内の銭湯の元で居候をすることになる。
職を探すが、都会の空気にうまくなじめない澪は、徐々に銭湯の仕事を手伝うようになる。
澪は映画監督の夢を持つ銀次や会社員の美琴など、銭湯にたむろする常連客達と次第に親密になっていく。
銀次の映画を観たり、美琴に飲み会に誘われたりと、東京での日々が少しずつ楽しくなっていく。
しかし、区画整理のため銭湯が近いうちに閉店する運命にあることを知った澪は、ある決断をし思わぬ行動に打って出る事に!
澪の思わぬ行動とは・・・
本作は生活環境が変化した女の子が、新しい場所でどのように自分の居場所を見つけるかを描いた作品です。
キャスト
主演には、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」やauのCMで知られる松本穂香が努め、他キャストには渡辺大知・徳永えり・吉村界人・光石研・樫山文枝が出演します。
松本穂香/宮川澪役
松本穂香(まつもとほのか)さんは、高校生のときに芸能事務所のオーディションに合格し、2015年に菓子メーカー・ロッテが企画した短編映画「MY NAME」で女優デビューしました。
その後、映画「青空エール」やTVドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」などの出演を経て、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で主人公の同僚・澄子役を演じ、一躍注目を浴びました。
2018年には、神木隆之介と共演したauのCMなどでさらに注目度が増し、映画出演作も多くなりコミックの実写ドラマ化「この世界の片隅に」では、約3000人が参加したオーディションで見事主人公役を勝ち取った実力派女優です!
松本穂香さんは透明感があり、変幻自在のピュアな魅力を感じる女優さんです。
海外の評価も気になる
モスクワ国際映画祭で上映された本作は、観客からは主演を務めた松本穂香の演技が素晴らしいと絶賛されました!
この映画は、日本の古い町が取り壊されていく様を描いていますがロシアにも似たような問題があり、この映画を通して古い街や空間を守っていくという事はどういうことかということを、国境を越えたテーマがアピールされています。
ロシアの著名な映画評論家からも、本作は日常の全てがドキュメンタリー映画のように自然に描かれ面白かったという評価も寄せられています。
まとめ
詩人から監督に転身した中川龍太郎監督の映画『わたしは光をにぎっている』が、第41回モスクワ国際映画祭の特別招待作品として上映されました。
本作は、日本とモスクワの国境を越えたテーマがアピールされています。
映画「わたしは光をにぎっている」は、2019年内に公開予定。
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