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ウルフアワー(映画)ネタバレやあらすじ!隠遁生活の彼女に何が起こったのか?

2019年、ナオミ・ワッツ主演でアメリカ本国にて公開されたマインドブレイク・スリラー映画『ウルフアワー』。

「未体験ゾーンの映画たち2020 延長戦」にて公開されることが決定しました!

マインドブレイク…恐ろしい字並びですが、主人公の正気がどんどん失われていく筋書きということです。

本作はサンダンス映画祭に正式出品され、特にワッツの熱演が高い評価を受けました。

折しも新型コロナウィルスやデモでアメリカの治安が急激に悪化した昨今、日本で公開されるのは不思議な縁だとも言えましょう。

映画『ウルフアワー』についてご紹介します。

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Contents

映画『ウルフアワー』のあらすじって?

狼たちが跋扈するニューヨーク

舞台は1977年7月のニューヨーク

落雷が原因の停電により、ニューヨーク市は大混乱に陥っていました。

(ちなみにこのニューヨーク大停電は実際にあった出来事であり、900万人に影響が出たとのこと)

銃撃事件や略奪が頻発する中で異彩を放っているのが「サムの息子」を名乗る人物による連続殺人事件。

電気のない街で、人々は恐怖に慄いていました。

そんな中、元小説家のジューンは祖母が遺したアパートに引き籠り、外の混乱から離れて暮らしていました。

彼女はかつてカウンターカルチャー(ヒッピー文化やロックなど、「主流」からは外れた文化のこと。日本でいうところのサブカル)の小説家として活躍していましたが、とある出来事を機に引退して、隠遁生活を送っていたのです。

しかしながら、大停電による混乱がひたひたと彼女の日常を浸食してきます。

正体不明の人間がブザーを頻繁に鳴らすのです。

実は彼女は公開討論番組で自作を批判されたことをきっかけに、広場恐怖症とパニック障害を患っており、外に出ることができません。

しかも、彼女は自分の書いた一冊の本によって、自分の家族をバラバラにしてしまったという負い目もありました。

頻繁に鳴らされるブザーと不安定な治安、そして猛暑が彼女の精神を少しずつ蝕んでいくのです。

ドブの中からこんにちは:殺人犯「サムの息子」

本作の通奏低音ともいえる「サムの息子」。

この「サムの息子」とは、1977年のアメリカを恐怖の坩堝に陥れた実在の連続殺人犯を指します。

サムの息子ことデヴィット・バーコヴィッツは6人を殺害し8人を重傷に追いやった殺人犯であるとともに、新聞社宛にセンセーショナルなメッセージを送りつけたことで大きな話題となりました。

支離滅裂なメッセージや尋常ではない陳述から精神の問題が取り沙汰されましたが、すべては精神疾患を理由とする減刑を狙った卑怯な手口だということが後に判明しました。

バーコヴィッツは懲役395年の判決を受け、現在もアメリカの刑務所に収監されています。

なお、メッセージを送りつけられた新聞社がこのメッセージを使って大儲けした、つまり犯罪に伴う文書で利益を得たということはアメリカで非常に問題視され、後に通称「サムの息子法」と呼ばれる法律が制定されており、犯罪者の手記の公刊等が制限されることとなりました。

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映画『ウルフアワー』のキャストって?

ジューン 役:ナオミ・ワッツ

主人公を演じるのはナオミ・ワッツ

1968年イギリス生まれの51歳です。

1986年の日本未公開映画” For Love Alone”でデビュー、以降、映像作品を中心に活躍しています。

牧羊豚のキュートな名作映画『ベイブ/都会へ行く』では声の出演も担当しています。

2003年の映画『21グラム』ではアカデミー賞にノミネートされています。

『キング・コング』(2005)『J・エドガー』(2011)等の話題作にコンスタントに出演し、押しも押されぬハリウッドスターとしてのキャリアを築いています。

荒んだ生活を送る元小説家という役所も全身全霊で熱演、映画自体の評価に大きな影響を与えています。

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まとめ

映画『ウルフアワー』についてご紹介しました。

猛暑のニューヨークという舞台は今まさに猛暑の日本で見るにはうってつけの内容です。

さらに隣人すら信じることのできない状況は他人事とは思えません。

2020年7月31日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて公開です(予定)。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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